【市況】1日の米国市場ダイジェスト:ダウは12ドル安、9月ISM製造業景況指数を嫌気
■NY株式:ダウは12ドル安、9月ISM製造業景況指数を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :16272.01 終値 :4627.08
前日比:-12.69 前日比:+6.92
始値 :16278.62 始値 :4624.46
高値 :16348.87 高値 :4628.23
安値 :16073.82 安値 :4559.21
1日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は12.69ドル安の16272.01、ナスダックは6.92ポイント高の4627.08で取引を終了した。中国の9月製造業購買担当者景況指数(PMI)が予想に一致したほか、週間新規失業保険申請件数が堅調となったことで買いが先行したものの、米国の9月ISM製造業景況指数が2年ぶりの低水準となり下落する展開となった。その後、新車販売台数が堅調な伸びを示したことや明日の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて買戻しが入った。セクター別では、素材や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で公益事業や半導体・半導体製造装置が下落した。
農業機械のディア(DE)は全米自動車労働組合(UAW)と6年間の労使契約について暫定合意したものの、下落。アパレルのギャップ(GAP)はオールドネービー部門の責任者であった幹部を同業ラルフローレンに引き抜かれたことを理由に、一部アナリストの投資判断引き下げを受け売られた。一方で、検索大手のグーグル(GOOGL)とソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)はスマートフォンや家庭用ゲーム機を巡る特許紛争を終了することで合意し、両社とも上昇。9月新車販売台数が大幅増加となり、フォード(F)やGM(GM)などの自動車メーカーが買われた。
明日の雇用統計では、非農業雇用者数が20万1000人増、失業率は5.1%増と前月からの小幅改善が予想されている。9月FOMC終了後に年内の利上げ観測は後退したが、予想を上回る強い内容となれば年内利上げの議論が再燃するだろう。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は119円92銭、米ISM製造業景況指数が2年ぶり低水準でドル下落
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、119円49銭まで下落後、119円96銭まで反発し119円92銭で引けた。米国の9月ISM製造業景況指数が予想を下振れほぼ2年ぶりの低水準に落ち込んだこと、週次新規失業保険申請件数が予想を上振れほぼ1ヶ月ぶりの高水準となったことを嫌気して、ドル売りが加速した。その後、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が10月FOMCでの利上げの可能性を示唆したため、ドルは下げ止まった。
ユーロ・ドルは、1.1152ドルから1.1209ドルへ上昇し、1.1192ドルで引けた。ユーロ・円は、133円52銭から134円26銭へ上昇した。米国株式相場の回復に連れてリスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは、1.5180ドルから1.5127ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9786フランから0.9724フランまで下落した。
■NY原油:続落で44.74ドル、製造業景況指数の低下、株安で売り勝る
NY原油は続落(NYMEX原油11月限終値:44.74↓0.35)。47.10ドルを高値に、44.63ドルまで下落した。この日発表の中国の9月製造業PMIが持ち直したことによる需要期待や、ロシア軍によるシリアでのIS拠点空爆開始に絡む供給懸念などから、原油の買いが先行した。
しかし、その後、米国の9月ISM製造業景況指数が予想以上に低下したことで、景気の先行きを懸念して株安が拡大する状況に(NYダウ一時210ドル安)、原油の売りが徐々に優勢になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.55 ドル -0.03ドル(-0.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.50 ドル +0.00ドル(+0.00%)
ゴールドマン・サックス(GS)176.02 ドル +2.26ドル(+1.30%)
インテル(INTC) 30.00 ドル -0.14ドル(-0.46%)
アップル(AAPL) 109.58 ドル -0.72ドル(-0.65%)
グーグル(GOOG) 611.29 ドル +2.87ドル(+0.47%)
フェイスブック(FB) 90.95 ドル +1.05ドル(+1.17%)
キャタピラー(CAT) 64.39 ドル -0.97ドル(-1.48%)
アルコア(AA) 9.26 ドル -0.40ドル(-4.14%)
ウォルマート(WMT) 64.27 ドル -0.57ドル(-0.88%)
スプリント(S) 4.05 ドル +0.21ドル(+5.47%)
《NO》
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