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【市況】<株式トピックス>=1万8000円奪回を巡る攻防へ

 1日の東京株式市場は朝方から買いが優勢で、後場に入り株価指数先物主導で一気に水準を切り上げ、日経平均株価終値は前日比334円27銭高の1万7722円42銭と大幅続伸した。注目された中国製造業PMIは、国家統計局発表分が前月比で小幅な改善、民間調査の製造業PMI確報値が速報値から上方修正されたことも買い支援材料となった。
 市場関係者のあいだで話題となっていたのは、今後予想される“1万8000円奪回を巡る攻防”についてだ。
きのう、きょうの2日間で、日経平均株価は合計791円の大幅続伸となり、その前日9月29日に急落した714円分を早くも上回ってきた。今後も上昇軌道に乗り、日経平均株価の25日移動平均線(1万8057円=1日終値)を大きく上回ってくれば、底打ちの兆しも台頭してきそうだ。
 ただ、一方で「1万8000~1万8300円の価格帯には戻り待ちの売りも多く、そのゾーンを突破するにはある程度の日柄が必要」(中堅証券情報部)との見方が出ているのも確か。
 いずれにしても、8月中旬以降、ボラティリティー(価格変動性)が異常に高い相場の継続で、株価指数先物はもとより、「レバレッジETF」などの売買も活発化していたことから、今後も値動きが極端な一方通行となる可能性が強い。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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