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【経済】円高・株安と10月緩和の微妙な関係


 29日の東京市場は株安・円高の展開となっている。日経平均株価は前日比-714.27円の16930.84円で引けており、節目の17000円を下回った。市場関係者の間では「現在の相場展開は日銀による10月緩和につながる可能性が高い」との見方が出ている。

 主要国の株価は9月から10月にかけて大きく下がるとの思惑は以前から存在していたが、現在の相場展開はそのような見方にかなり近いものだ。市場関係者の間からは、日経平均株価は16000円近辺まで下落するのではないか?との声が聞かれている。

 日本銀行の黒田総裁は28日の講演で、2%の物価目標について2016年度前半頃に達成可能との見方を示したが、足元の物価動向は真逆の方向に向かっている。10月緩和については、5-8兆円規模の補正予算編成の見合いで日銀が国債購入額を増やすのではないか?とのシナリオが想定されているようだ。

 2%の物価目標の達成をより確かなものにするためとか、追加緩和の言い訳はいくらでもある。なお、一部では国債購入はなく、ETFの増額にとどまるとの声も聞かれている。
《MK》

 提供:フィスコ

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