【市況】【↓】日経平均 大引け｜714円安、8ヵ月半ぶりに1万7000円割れ(9月29日)

日経平均株価
始値　　17359.38
高値　　17366.95(09:02)
安値　　16901.49(14:08)
大引け　16930.84(前日比 -714.27 、 -4.05％ )

売買高　　27億9416万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆8859億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は714円安と大幅続落、8ヵ月半ぶりに1万7000円を割る
　２．中国など世界景気の減速が警戒されリスク回避の売り
　３．下値の節を抜き、手仕舞い売りが加速
　４．東証1部のうち95％、日経平均採用の全銘柄が下落

■東京市場概況

　前日の米国市場では、ダウは312ドル安と大幅反落した。中国の8月の工業部門の利益が8.8％減と大きく悪化したことが嫌気された。

　東京市場では、日経平均は714円安と大幅に続落し、1月16日以来、およそ8ヵ月半ぶりに1万7000円の大台を下回った。2日間の下げ幅は949円に達した。

　寄り付き前の外国証券の注文状況は1600万株と大幅な売り越し。米株急落を受けて海外投資家の資金流出懸念が高まる中、中国など世界景気の減速を警戒するリスク回避の売りが優勢となった。

　断続的な先物売りに加えて、1万7400円処の下値関門をあっさり割り込んだことで手仕舞い売りも加速。東証1部の95％の銘柄が下げる全面安の展開となった。

　ＪＦＥ <5411> や商船三井 <9104> などの景気敏感株が売られ、1ドル＝119円台半ばへの円高進行もあってＨＯＹＡ <7741> やエプソン <6724> 、ＪＵＫＩ <6440> といった輸出関連株が下落。ＮＴＴ <9432> 、小野薬 <4528> 、三菱ＵＦＪ <8306> といった内需関連株にも売りが広がり総崩れとなった。

　日経平均へのマイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ＫＤＤＩ <9433> 、ファナック <6954> 、エーザイ <4523> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約147円。なお、日経平均採用銘柄のすべてが下落した。

　東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)ゴム製品、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)陸運業、(5)建設業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)医薬品、(4)卸売業、(5)空運業。

■個別材料株

△トランスＧ <2342> [東証Ｍ]
　グループ会社が自己採取HPV併用検査を開始。
△綜合臨床ＨＤ <2399>
　ＥＰＳＨＤ <4282> が株式交換で完全子会社化。
△ジェーソン <3080> [ＪＱ]
　今期経常を29％上方修正。
△山岡家 <3399> [ＪＱ]
　1→3の株式分割を実施。
△セ硝子 <4044>
　「ガラスに鮮明な映像を映し出せる技術を開発」と報道。
△ＨＭＴ <6090> [東証Ｍ]
　シスメックス <6869> とライセンス契約を締結。
△石井表記 <6336> [東証２]
　「射出成形で新技術を開発」と報道。

▲アンジェス <4563> [東証Ｍ]
　新株発行と株式売り出しを発表。
▲特殊陶 <5334>
　上期最終を一転32％減益に下方修正。
▲神戸鋼 <5406>
　今期経常を32％下方修正。
▲アルパイン <6816>
　上期経常を16％下方修正。


　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)綜合臨床ＨＤ <2399> 、(2)アイスタイル <3660> 、(3)東建コーポ <1766> 、(4)コニシ <4956> 、(5)ＷＤＢ <2475> 、(6)セ硝子 <4044> 、(7)北日銀 <8551> 、(8)ディアライフ <3245> 、(9)あらた <2733> 、(10)三晃金 <1972> 。

　値下がり率上位10傑は(1)新日無 <6911> 、(2)ＫＬａｂ <3656> 、(3)神戸鋼 <5406> 、(4)ビジ太田昭 <9658> 、(5)リソー教育 <4714> 、(6)小野薬 <4528> 、(7)三井物 <8031> 、(8)ティアック <6803> 、(9)ミツバ <7280> 、(10)ブラザー <6448> 。


【大引け】

　日経平均は前日比714.27円(4.05%)安の1万6930.84円。ＴＯＰＩＸは前日比63.15(4.39%)安の1375.52。出来高は概算で27億9416万株。値上がり銘柄数は61、値下がり銘柄数は1815となった。日経ジャスダック平均は2439.44円(52.26円安)。

［2015年9月29日］

株探ニュース