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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は119円台後半で推移か、欧米株安を嫌気してリスク回避の円買い継続も


28日のドル・円相場は、東京市場では120円59銭から120円17銭でやや軟調推移。欧米市場でドルは一時119円70銭まで下落し、119円92銭で取引を終えた。

本日29日のドル・円は主に119円台後半で推移か。欧米株安を嫌気してリスク回避的な円買いは継続する可能性がある。日本、中国の株安に対する警戒感も残されており、ドルの上値は重くなりそうだ。

28日の欧米市場では、欧米諸国の株安を嫌気してドル売り・円買いが優勢となったが、この日発表された8月の中国工業利益の大幅な減少が欧米株安につながったとの見方が多かった。中国の国家統計局によると、製品価格の下落、投資収益の低下、為替差損が工業利益減少の要因だった。

市場関係者の間からは、国家統計局の見方が正しいと仮定した場合、中国の工業利益が9月以降に急回復する可能性は低いとの声が聞かれている。市場参加者の一部は、中国経済の成長鈍化によって世界経済の減速懸念はさらに強まり、米国が年後半に利上げを実施することは難しくなると見ている。

《SY》

 提供:フィスコ

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