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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月25日

 25日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比308円高の1万7880円だった。前日の米国株は安かったものの、この日は直近2日間の下げが860円に達していたことから徐々に買い戻しが優勢に。9月末の配当権利取りの動きや日銀の追加緩和の思惑もあって、後場は一貫して上げ幅を広げていった。ただ、中国株が下げるなど外部環境は依然として不透明で、上がったとはいえ自律反発の域を出ていない。

 昨日の米国市場は欧州株の下落につられてダウ平均は3日続落した。独VW社の排ガス不正問題の影響が広がり自動車株中心に売られてしまった。中国景気への懸念も根強く積極的に買う向きは限られている様子。一方、東京市場は前場こそ不安定な値動きだったものの、後場からは配当権利取りの動きや日銀の追加緩和期待などから買いが入り、日経平均は300円超えの上げで高値引け。安倍首相と黒田日銀総裁の会談が伝わった昼頃から流れが変わり、先物の買い戻しなどもあって急ピッチな戻りを演じた。ただ、中国景気や米金融政策への不透明感は変わらずで、相場がこのまま順調に戻ると見るむきは少ない。国内でも財務相が「補正予算は考えていない」と発言するなど、浮上のきかっけとなる材料はまだ明確には出ていない状況だ。来週も引き続き材料不在のなか、日経平均は1万7000円台での日柄整理、下値往来、うまく行けば下値固めの展開が予想される。(ストック・データバンク 編集部)

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