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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラック、花王、明治HD、ローソン

■ラック <3857>  1,435円  +24 円 (+1.7%)  本日終値
 ラック<3857>、デジタルアーツ<2326>、野村総合研究所<4307>などマイナンバー施行でビジネスチャンスが見込まれる銘柄に高いものが目立つ。国民一人ひとりに12ケタの番号を割り振り、年金、医療、納税などの行政手続きを一つの共通番号で効率的に管理するマイナンバー制度は来年1月からのサービス開始が計画されている。国家公務員の身分証についても来年1月から配るマイナンバーを記載した個人番号カードに切り替える方針が伝えられており、関連企業の株価を刺激する背景となっている。ラックはネットワークセキュリティの草分けでクラウドサービスにも強く、自治体向けで高実績を持つほか、フィルタリングソフトを手掛けるデジアーツは記載ファイルを暗号化し、仮に流出してもネット経由でファイルを削除できるソフトを展開するなど活躍余地が大きい。また、NRIは金融機関や事業会社向けをテリトリーに、マイナンバー制度では法的リスクや情報漏洩に対応した整備および管理運用で企業を先導する役割を担う。

■花王 <4452>  5,100円  +63 円 (+1.3%)  本日終値
 花王<4452>が反発。ドイツ証券が新規に投資評価「ホールド」、目標株価5300円でカバレッジを開始したことが確認されている。同証券は、「着実な成長は株価に十分反映されており、収益モメンタムは来年度以降減速する」との見解を示している。

■明治ホールディングス <2269>  17,190円  +210 円 (+1.2%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が反発。同社は18日、独自開発のホエイペプチドが、少量摂取時に筋合成を強く促進することを動物試験で確認したことを発表した。運動後のラットに独自開発のホエイペプチド「パワーペプチド」またはホエイタンパク質を与えた際の筋肉の合成速度に与える影響を評価。その結果、パワーペプチドはホエイタンパク質と比較して少ない摂取量で骨格筋合成速度を高め、筋肉の合成を強く促進することを明らかにしている。パワーペプチドはホエイタンパク質と比べ、少量摂取でカラダづくりに有効な食品素材である可能性が示されており、今後の食品素材への活用が期待される。

■ローソン <2651>  8,400円  +90 円 (+1.1%)  本日終値
 ローソン<2651>が反発。同社は18日、ポプラ<7601>と新たに店舗レベルでの業務提携で基本合意、新店舗ブランドとして「ローソン・ポプラ」と冠したダブルブランド店を新設することを発表した。今回の提携では、山陰地区でトップシェアを持つローソンと、特長ある商品づくりで支持されているポプラとの共同運営会社を設立し、山陰地区で「ローソン・ポプラ」店を展開する。この店舗では、ローソンFCパッケージを採用し、品揃え面ではポプラの強みである“ポプ弁”も販売。加えて全国のマイクロ・マーケット(小規模商圏)市場の開拓でも連携、マイクロ・マーケット店舗を2015年度30店舗、16年度50店舗、17年度以降は年70店舗を展開する予定。

■雪印メグミルク <2270>  2,132円  +21 円 (+1.0%)  本日終値
 雪印メグミルク<2270>が朝安後切り返している。同社はきょう午前11時に、固定資産譲渡益82億円を16年3月期第2四半期に特別利益として計上する見込みだと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。譲渡する資産は、旧横浜チーズ工場(横浜市)の土地・建物で、譲渡先は非公表。第2四半期および通期業績への影響は現在精査中としており、修正が必要になった場合は速やかに公表するとしている。

■ニトリホールディングス <9843>  9,630円  +90 円 (+0.9%)  本日終値
 ニトリHD <9843> が月次国内売上高を発表。9月度(8月21日~9月20日)の既存店売上高が前年同月比7.4%増と、5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料。気温の低下で秋冬物のカバー付ふとんセットの販売が伸びたほか、テレビCM効果でバスケットやシェルフなどの「見せる」リビング収納用品が好調だった。また、自社製品のマットレスやランドセル、学習机が前年実績を大きく上回り順調に伸びている。

■アリアケジャパン <2815>  4,505円  +30 円 (+0.7%)  本日終値
 アリアケジャパン<2815>が続伸。SMBC日興証券が18日付で目標株価を6170円から5210円へ引き下げたが、投資判断「1」を継続していることや、会社予想を上回る業績予想に変更はないこと、さらに時価とのカイ離の大きさなどから、買いが入っているようだ。同証券では、目標株価の引き下げはカバレッジ食品株の平均株価下落を目標株価算出モデルへ反映させた結果であるとしており、16年3月期営業利益予想は会社予想の79億3300万円を上回る82億1000万円、17年3月期は同95億3000万円と予想。コンビニエンスストア、レストラン、加工食品向けと、いずれも売上高は順調に拡大しているほか、海外事業も順調と評価している。

■わらべや日洋 <2918>  2,125円  -490 円 (-18.7%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 18日、わらべ日洋 <2918> が16年2月期の連結経常利益を従来予想の46億円→32億円に30.4%下方修正。従来の2.2%の増益予想から一転して28.9%減益見通しとなったことが売り材料。岩手工場や浦和工場といった新工場での売上高が想定を下回るうえ、既存工場でもチルド商品の一部が計画を下回ることが響く。売上構成の悪化や人件費の上昇なども利益を圧迫する。

■オークマ <6103>  766円  -77 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 オークマ<6103>が年初来安値を更新。ゴールドマン・サックス証券では、中国の設備投資需要の急激な減退、北米の短期的な停滞、国内が一時的なピークを打ちつつあることなどから、「業績は今期を境に減益基調に転じる」と判断。工作機械業界の中では相対的に高い利益率やフリー・キャッシュフロー創出力を維持してきたものの、業界全体の逆風が強まる中では受注悪化から業績悪化は不可避とみて、レーティングを「中立」から「売り」に引き下げ。目標株価も1300円から800円に引き下げている。

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