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【市況】今日の日経平均はこうなる~売り一巡後はトヨタ、日産を見極め


【大幅安となる】17600-17900円のレンジを想定=村瀬 智一

連休中の海外株安の流れを受けて、ギャップ・ダウンからのスタートとなろう。積極的な参加者が限られるなか、インデックスに絡んだ商いによってバイアスが強まる可能性はありそう。直近のもち合いを下放れる格好になりやすく、ボリンジャーバンドの-1σ辺りで踏ん張りたいところ。これを下回り、17600円処をつけてくると、パラボリックは陰転シグナルを発生させてくる。週足の一目均衡表では雲上限が17844円辺りに位置しているが、週末終値でこれを割り込んでいると、調整基調が一段と強まりやすい。17600-17900円のレンジを想定。


【大幅安となる】売り一巡後はトヨタ、日産を見極め=田代 昌之

円建てCME先物は前日の225先物比425円安の17575円。為替市場では、ドル・円が120円20銭台、ユーロ・円が134円50銭台(8時00分時点)。連休中に発生した独VW問題発生を受けて、225先物はギャップ・ダウンでの取引開始となりそうだ。明日の権利付き最終売買営業日を前に下げ渋る展開は期待できそうだが、トヨタ自<7203>、日産<7201>など国内自動車関連の動向を見極めたいところか。月末にかけては配当落ちに絡んだ信託経由の買いがTOPIX先物に入るとの観測から、需給面などから相対的にTOPIX先物がしっかりとなりそうだが、連休明けで積極的に買いを入れる投資家は限定されると見る。

為替市場ではドル・円は目立った動きは観測されていない。アトランタ連銀のロックハート総裁は23日に行われた講演で「FRBが2015年に利上げを開始する」、「FRBによる金利の正常化は経済の健全化を示す」との見方を示した。市場関係者の間からは、実質ゼロ金利の状態を続けることは望ましくないとの見方が聞かれている。報道によると、著名投資家のビル・グロス氏は10月の投資見通しで実質ゼロ金利の状態が長く続いた場合、保険会社のバランスシートや年金基金に悪影響が及ぶと指摘し、政策金利をすみやかに引き上げるべきとの見方を示した。ゼロ金利状態を長く続けることは米国経済にとって好ましくないとFRBが考えているならば、9月時点で利上げを実施すべきだったかもしれない。

《SY》

 提供:フィスコ

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