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【特集】MonotaRO Research Memo(4):14期連続増収、6期連続の最高益更新へ


■決算概要

(3) 2015年12月通期の連結業績予想

2015年12月通期業績予測は、売上高57,589百万円(前期比28.2%増)、営業利益6,937百万円(同60.5%増)に上方修正された。経常利益は6,949百万円(同59.7%増)、当期純利益4,360百万円(同71,4%増)としており、14期連続の増収、6期連続の最高益更新は確実な見通しである。

a)「モノタロウ」事業
2015年12月期の口座数は、約38.2万件増(前年比27.1%増)の178.7万口座を目指している。上期の実績を踏まえ、TVCMの追加実施など積極的なプロモーションにより下期においても当初想定以上の新規口座増・売上増を目指す。

MonotaRO<3064>のビジネスモデルは、既存顧客の購入金額が年々上がるという点でも強みがある。注文初年度の注文総額を1とすると、各年ごとに営業日数や景気変動の影響はあるものの3年後には1.2倍から1.3倍になるという実績だ。この背景には類似顧客の購入パターンを機械学習させ、適切な商品を提案できる仕組みが存在している。

b)購買管理システム事業
購買管理システム事業は、これまでの大企業顧客の既存システムに連携する形に加え、自社開発のシステム「モノタロウ ONE SOURCE」の導入を推進していく方針である。5月より1社が本格導入となり、他に2社で導入が予定されている。

c)海外事業
韓国子会社NAVIMROは、利益率の改善により上期利益目標は達成したが、韓国国内の厳しい経済環境の影響で売上計画未達となった。通期売上20億円(当初計画25億円)、営業損失3.4億円(同3.7億円)に下方修正するが、成長に向けた顧客ベースの拡大への投資は継続・強化する。

米国、欧州においては、グループ企業からのロイヤルティ収入が増加した。同社がダイレクトマーケティングのノウハウを提供しているZoro US社の売上は、2014年180百万USドルから2015年300百万USドル(計画)に伸びる予想であり、欧州にも展開を始めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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