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【市況】欧州大手証券、地銀セクターに弱気見通し

 クレディ・スイス証券の地銀セクターのリポートでは、日本の地方銀行は収益基盤の分散が進まず、いまだに80%以上を国内資金利益に依存していると指摘。国内資金利益は、短中期的には金利低下や競争激化の影響を受けて利ざやが縮小、有価証券運用でも主軸の国債運用が金利低下とともに利息収入が減少し、「長期的には人口減少に伴う地方経済縮小の影響により減少傾向が続く」と想定。ここ数年与信関係費用の戻り等により業績が好調だったことなどもあり、「経営統合には消極的で、厳しい外部環境に対する抜本的な対策が講じられていない」と解説。
 問題点として、事業基盤、財務基盤が過大に評価されて収益性低下が株価に十分に反映されていないこと、大手銀行が株主還元強化に動く中で相対的な魅力が低下していること、ROE重視の姿勢が強まる中で早急の改善が困難なことを取りあげ、セクター判断を「アンダーウエイト」に設定している。
《MK》

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