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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日銀会合、想定内でも値動きは荒く


15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日銀会合、想定内でも値動きは荒く
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の売り越し
■前場の注目材料:伊藤ハム<2284>、米久<2290>が経営統合、食品企業の再編加速へ


■日銀会合、想定内でも値動きは荒く

15日の東京市場は、やや値動きの荒い展開になりそうである。14日の米国市場では、中国の景気減速懸念や原油安などが嫌気された。連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、持ち高調整の動きなどもあり、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の17870円だった。

本日は日銀の金融政策決定会合の結果を受けて、値動きが荒くなる可能性がありそうだ。今回の日銀会合では現状維持が見込まれており、次回10月の決定会合での追加緩和が期待されている。とはいえ、現状維持であれば緩和メリット株への利食いが強まる可能性。また、黒田日銀総裁の記者会見で追加緩和の可能性に関する発言が出てくる可能性もあるため、一方向にも動きづらいところ。

さらに明日以降はFOMCの結果待ちとなるため、商いは膨らみづらい。14日の東証1部の売買代金は辛うじて2兆円を上回っている状況。参加者が限られるなかで、引き続き需給に振らされる可能性がある。

物色としては、米アップルは新型「iPhone」の予約注文が好調で、販売台数が昨年の新機種発売直後の週末に達成した1000万台を超える可能性もあることを明らかにした。アップル関連に関心が向かいやすい。その他、ゲーム、ドローン、医療機器などに注目。また、昨日大きく売られていた通信株の動向にも注目が向かいやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1150万株、買い1090万株、差し引き60万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月8日(火):130万株の買い越し
9月9日(水):700万株の買い越し
9月10日(木):40万株の売り越し
9月11日(金):276万株の買い越し
9月14日(月):240万株の売り越し


■前場の注目材料

・通信株が大幅下落、価格競争の激化を警戒
・伊藤ハム<2284>、米久<2290>が経営統合、食品企業の再編加速へ
・アイビーシー<3920>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00 日銀金融政策決定会合(金融政策は現状維持の予想)

<海外>
・10:30 豪準備銀行の9月理事会議事要旨公表

《SY》

 提供:フィスコ

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