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【市況】14日の米国市場ダイジェスト:ダウは62ドル安、軟調な中国の経済指標を嫌気


■NY株式:ダウは62ドル安、軟調な中国の経済指標を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :16370.96  終値 :4805.76
前日比:-62.13   前日比:-16.58
始値 :16450.86  始値 :4831.98
高値 :16450.86  高値 :4832.00
安値 :16330.87  安値 :4791.08

14日の米国株式相場は下落。ダウ平均は62.13ドル安の16370.96、ナスダックは16.58ポイント安の4805.76で取引を終了した。昨日発表された中国の8月鉱工業生産と固定資産投資が予想を下振れたことで、同国の景気減速懸念が強まり、売りが先行。16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を見極めたいとの思惑から手控えムードとなる中、原油価格の下落も嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では、自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で素材や小売が下落した。
検索大手のグーグル(GOOGL)はロシアで独禁法違反の判断が下ったことが嫌気され、下落。中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)は経済紙「バロンズ」に株価の大幅下落を指摘する記事が掲載、軟調推移。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)は新型iPhoneの中国での需要が堅調との見方から、上昇。ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は新たな動画アプリケーションの開発に取り組んでいることが明らかとなり、堅調推移となった。
アップルは新型iPhoneの予約注文が好調で、販売台数が昨年の新機種発売直後の週末に達成した1000万台を上回るペースで推移していることが明らかとなった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は120円22銭、中国の低調な経済指標&原油安で警戒感

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円40銭から119円85銭へ下落して120円22銭で引けた。低調な中国の経済指標、原油安で世界経済への懸念が広がったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた警戒感に、リスク回避の円買い、債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1285ドルまで下落後、1.1325ドルまで上昇し1.1316ドルで引けた。ユーロ・クロス絡みの売りに下落したが、予想を上振れて3か月ぶりのプラスに改善したユーロ圏の7月鉱工業生産を好感したユーロ買いに、底堅い展開となった。ユーロ・円は、136円33銭から135円51銭へ下落した。株安に連れたリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.5373ドルまで下落後、1.5434ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9720フランから0.9673フランへ下落した。


■NY原油:続落で44.00ドル、中国の景気減速による需要減退懸念で売り

NY原油は続落(NYMEX原油10月限終値:44.00↓0.63)。44.41ドルから43.59ドルまで下落した。最有力の一部米金融大手が2016年までの原油価格見通しを引き下げたことが、引き続き原油相場の重石になっているもよう。

そうしたなか、13日(日)発表の中国の8月鉱工業生産などが予想を下回る伸びにとどまったことで、景気減速による原油の需要減退への懸念も、売り圧力になった。また、16-17日開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感も根強いとのこと。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.96ドル -0.080ドル(-0.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.81ドル -0.180ドル(-0.53%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.94ドル -1.330ドル(-0.72%)
インテル(INTC)      29.40ドル -0.075ドル(-0.25%)
アップル(AAPL)      115.31ドル +1.100ドル(+0.96%)
グーグル(GOOG)      623.24ドル -2.530ドル(-0.40%)
フェイスブック(FB)    92.31ドル +0.260ドル(+0.28%)
キャタピラー(CAT)     72.77ドル +0.140ドル(+0.19%)
アルコア(AA)       9.38ドル -0.270ドル(-2.80%)
ウォルマート(WMT)     64.28ドル -0.370ドル(-0.57%)
スプリント(S)       4.78ドル -0.100ドル(-2.05%)

《NO》

 提供:フィスコ

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