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【経済】中国:車ディーラーの在庫圧力緩和、「在庫指数」は警戒線以下48.7


中国の新車販売市場で、ディーラーの在庫圧力が緩和傾向を示している。業界団体の中国汽車流通協会が発表した8月の「ディーラー在庫警告指数(VIA)」は48.7で着地。前月の53.4から4.7ポイント低下(=改善)し、警戒ラインとされる50を11カ月ぶりに下回った。
8月は需要が回復し、1日当たりの販売台数も増加したという。気温の低下やプロモーション活動の増加などを受け、集客数が伸びた。同協会によれば、需要が「増加した」と答えたディーラーは20.6%と、前月調査時の12.3%から大幅に拡大。半面、「減少した」との回答は50.7→38.1%に縮小した。「変わらない」は37.0→41.3%と変化している。
9月の需要見通しについても、ディーラーの楽観スタンスが強まる。需要が「増加する」と答えたディーラーは16.4→41.3%に大きく拡大した。「減少する」は34.9→14.8%、「変わらない」は48.6→43.9%で推移している。
新車販売の減速感が強まるなか、同指数は7月まで10カ月連続で警戒ラインの50を上回っていた。中国汽車工業協会の最新データによると、7月の新車販売台数は前年同月比7.1%減の150万3000台に縮小。4カ月連続で前年同月の実績を割り込んだ。同協会はこの月、2015年の新車販売予想を下方修正。前年比で3%の伸びにとどまるとの見通しを示した。年初時点は7%増を予測していた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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