【市況】ギャップ・アップで18000円回復か、電子部品株のリバウンドに期待/オープニングコメント
9日の東京市場は買い先行の展開から、日経平均は18000円を回復してきそうである。レイバーデーの祝日明けの米国市場では、NYダウが390ドル高となった。中国・上海指数が5日ぶりに反発となったほか、これを受けて欧州市場が軒並み上昇したことが好感された。
また、レイバーデー明けで市場参加者が増える中、先週までの下落を受けて割安と見た向きから積極的な買いが入ったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比545円高の18005円となり、これにさや寄せする格好から、日経平均は前日の下落部分を吸収することになりそうだ。
その後は週末の先物・オプションSQを控えて方向感の掴みづらいなか、18000円前後での強弱感が対立しやすいだろう。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期筋の売り仕掛け的な値動きにも注意する必要がありそうだ。
もっとも、昨日の動きをみると、これまで強い動きをみせていた内需・ディフェンシブ系への利益確定が強烈だったが、これにより、調整も最終段階に入ってきているように映る。楽観視はできないものの、これまで大きく売り込まれていた資源・素材株のほか、電子部品株などへの、リバウンド局面に備えた物色対象を探りたいところである。
イベントとしては米アップルの新製品発表会のほか、ドイツメーカーが相次いでプラグインハイブリッド車を投入する中、関連銘柄への物色が注目される。
《AK》
提供:フィスコ