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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~市場の関心は中国から米金融政策に向かう


8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:市場の関心は中国から米金融政策に向かう
■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の買い越し
■前場の注目材料:JESCOホールディングス<1434>が東証2部に新規上場


■市場の関心は中国から米金融政策に向かう

8日の東京市場は方向感の掴みづらい展開が続きそうである。7日の米国市場はレイバーデーの祝日で休場であり、海外勢のフローも減少する。欧州市場については、ドイツ鉱工業生産の増加などが安心感となり、全般堅調だった。シカゴ日経225先物は時間外で17860円と変わらずの水準。円相場は1ドル119円20銭辺りと円高に振れて推移している。

欧州株の流れを受けて一先ず落ち着いたスタートにはなりそうである。その後は中国を睨みながらの展開になりそうであり、中国の8月貿易収支の発表辺りに関心が向かいそうである。ただし、7日の上海指数は2.5%程度の下落となったが、東京市場への反応は限定的だった。

市場の関心は中国から、今後10日程度は米国の金融政策に向かいやすい。16、17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げ局面に入る可能性があるため、足元では9月利上げを想定したポジション圧縮が優勢。

しかし、下へのバイアスも緩やかになり、直近安値水準での二番底形成が意識される銘柄が多く目立つ。週末には先物・オプションSQを控えていることからトレンドは出難いと考えられるが、9月利上げを想定し、且つ、利上げ実施後のアク抜けを意識したスタンスと考える。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り750万株、買い880万株、差し引き130万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月1日(火):60万株の売り越し
9月2日(水):810万株の売り越し
9月3日(木):130万株の売り越し
9月4日(金):450万株の買い越し
9月7日(月):120万株の売り越し


■前場の注目材料

・欧州株反発、ドイツ鉱工業生産の増加で安心感
・中国、国有企業の再編に関する5カ年計画を承認
・JESCOホールディングス<1434>が東証2部に新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50  7月経常収支(予想:+1兆7325億円、6月:+5586億円)
・08:50  4-6月期GDP2次速報(前期比年率予想:-1.8%、1次速報:-1.6%)

<海外>
・時間未定 中・8月貿易収支(予想:+480億ドル、7月:+430.3億ドル)

《SY》

 提供:フィスコ

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