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【市況】ユーロ週間見通し:弱含みか、ユーロ安・米ドル高継続の影響を受ける可能性


■弱含み、ECBはインフレ・成長見通しを引き下げ

先週のユーロ・ドルは弱含み。一時1.1087ドルまでユーロ安・米ドル高が進んだ。欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏のインフレ・成長見通しを引き下げたことが要因。ECBのドラギ総裁は会見で「必要ならECBは量的緩和策の規模や期間を変更することが可能」と述べたことで量的緩和策強化の思惑が浮上し、ユーロ売り材料となった。取引レンジは1.1087ドル-1.1332ドル。

■弱含みか、量的緩和策長期化の思惑残る

今週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)による最新の見通しで2015年から2017年までの域内総生産(GDP)の成長やインフレ見通しは下方修正された。ドラギ総裁は記者会見で「必要とあれば量的緩和(QE)を2016 年9月末以降も続ける」と断固とした方針を示したことで、一段のユーロ売りが進みそうだ。米9月利上げ期待が高まれば、ユーロ売り・ドル買いが加速しやすいとみられる。

予想レンジ:1.0950ドル-1.1250ドル

■下落、アジア、欧米諸国の株安が意識される

先週のユーロは対円で下落。米ドル安・円高が進行したことやユーロ売り・米ドル買いが優勢となったことが要因。日米欧の株安はユーロ売り・円買いを促す要因となった。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の思惑も浮上し、ユーロは一時132円台前半まで下落した。取引レンジは132円23銭-136円36銭

■弱含みか、ユーロ安・米ドル高継続の影響を受ける可能性

今週のユーロ・円は弱含みか。ECBは2017年までの域内経済成長やインフレ見通しを下方修正しており、ユーロ圏経済の弱さが改めて示された。米国とユーロ圏の金利差拡大を想定したリスク選好的なユーロ売り・米ドル買いは継続する可能性があり、この影響でユーロの対円レートは弱含みとなる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・8日:ユーロ圏域内総生産改定値(前年比予想:+1.2%)

予想レンジ:130円00銭-134円50銭

《FA》

 提供:フィスコ

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