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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月31日

週明けの市場は日経平均が大幅に4日振りに反落。終値は前週末比245.84円安の1万8890円と、金曜日に回復した19,000円の大台を早くも割り込んで取引を終えている。日経平均は金曜日までに3連騰で1,300円以上反発するなど、短期的な過熱感が警戒されるなか、中国・上海株が下落したことで、戻り売りや目先のリバウンドを狙っていた、ポジションの利益確定売りが優勢となり反落したが、9月1日に中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)や、8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数など、重要な経済指標の発表前に、積極的に売り込むことは見送られ、東証1部の値下がり銘柄数は897と、値上がりの918をわずかに下回る程度と、比較的底堅い値動きでの大引けだった。ただ、テクニカル的には、200日移動平均線(19,053円)をローソク足の実体(始値と終値の両方)で下回ったことから、同移動平均が強硬な抵抗線としての存在感を示し、しばらくは19,000円前後での足踏みが予想される。

 昨日の米株式市場は、原油価格の大幅続伸を好感し概ね堅調であったが、週末のポジション整理が一部では見られ、ナスダック上昇しながらもダウ平均は小幅安と、やはり重要なイベントを控え、指数はまちまちの展開となっており、明日の取引は、10時発表の中国8月製造業PMIの結果次第となりそうである。個別では、トヨタ <7203> や三菱UFJ <8306> などの主力株や、日経平均の寄与度が高いファストリテール <9983> やソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> が安く、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼株の下落も目立った。一方、任天堂 <7974> は大きく上昇、エーザイ <4523> や第一三共 <4568> といった医薬品株セクターも堅調であった。(ストック・データバンク 編集部)

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