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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イトーキ、あいHD、秋田銀、アイフル

■イトーキ <7972>  703円  +49 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 24日、イトーキ <7972> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.96%にあたる250万株(金額で21億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月25日から11月30日まで。

■あい ホールディングス <3076>  2,303円  +132 円 (+6.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 あい ホールディングス<3076>が反発。きょうは朝方安く始まったもののその後は断続的に上値を買う動きが観測され、9時20分過ぎにはプラスに転換した。マンション向けを主力に監視カメラやレコーダーなどのセキュリティー機器を手掛けており、時流を反映して好調な需要を取り込んでいる。今16年6月期は08年頃から本格供給を開始した防犯カメラの契約更新需要が本格化するほか、海外で小型カッティングマシンが伸びて収益貢献が予想されており、売上高は520億円(前期比25.8%増)、営業利益は83億円(同16.6%増)と前期に続く大幅増収増益を見込んでいる。株価は波乱相場に流されず、2月27日につけた上場来高値2419円を視界にとらえる展開で異彩の強さをみせる。

■秋田銀行 <8343>  335円  +17 円 (+5.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 秋田銀行<8343>が実に6営業日ぶりに大幅反発。一時、前日比27円(8.5%)高の345円まで買われている。24日引け後、発行済株式総数の1.62%にあたる300万株、11億4000万円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株式需給の改善を期待した買いが入っているようだ。取得期間はきょうから10月16日まで。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)、または市場買付けで実施する。会社側はきょう午前10時30分に、寄り付き前の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で230万株、7億3140万円(1株あたり前日終値と同水準の318円)を買い付けたと発表した。

■アイフル <8515>  425円  +13 円 (+3.2%)  本日終値
 アイフル <8515> が続急伸。日経新聞が25日付で「消費者金融大手のアイフルは、銀行団から返済を猶予されていた融資527億円を25日に前倒しで完済する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「銀行団からの同社への金融支援は終了することになる」という。前倒し完済による経営再建への弾みに期待した買いが向かった。

■ユナイテッド <2497>  1,314円  +39 円 (+3.1%)  本日終値
 ユナイテッド<2497>が5日ぶりに反発。24日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入っている。上限を50万株(発行済み株式数の2.12%)、または10億円としており、取得期間は8月26日から10月23日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを可能とするためとしている。

■丸大食品 <2288>  478円  +11 円 (+2.4%)  本日終値
 24日、丸大食 <2288> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.81%にあたる107万株(金額で4億9969万円)を上限に、25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は24日終値の467円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■スクエニHD <9684>  2,882円  +51 円 (+1.8%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が3日ぶりに反発し、全般安の中にあって強さが目立つ。第1四半期(4~6月)経常利益は前年同期比96.5%増の95億4300万円となり、会社側の通期計画上限に対する進捗率は38%と順調な滑り出し。「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などのスマートフォン向けアプリや、オンラインゲームの販売・運営が好調に推移しており、会社予想の16年3月期経常利益170億~250億円に対して、市場予想の平均は280億円強となっており、業績は上振れの可能性があるとの見方が強い。

■日本航空 <9201>  4,155円  +65 円 (+1.6%)  本日終値
 JAL<9201>が急反発、一時前日比255円高の4345円まで買われた。24日、北米指標であるWTI原油先物は前日比2ドル21セント安の1バレル=38ドル24セントに下落しており、一時、37ドル台をつけるなど約6年半ぶりの水準まで下押す場面があった。原油安は世界株市場にとってリスクオフを暗示するマイナス材料と捉えられているが、企業収益面では経営実態に好影響をもたらすケースが多い。空運は原燃料コストの低下メリットが追い風となる。

■良品計画 <7453>  24,150円  +190 円 (+0.8%)  本日終値
 良品計画<7453>が反発。売り気配で始まり、一時、前日比1820円安の22140円まで値を崩す場面があったものの、その後は買いが優勢。JPモルガン証券では、「業績順調な小売株の中でも、業績は突出して好調」と指摘。10億人を優に超えるアジアでの中産階級向けへの事業拡大余地から、長期構造的高成長企業としてプレミアムが更に拡大すると予想して、「アジアの牽引で、業績は従来見通し以上に好調」と解説。レーティングは「オーバーウエイト」を継続。目標株価を23000円から30500円に引き上げている。

■クックパッド <2193>  2,348円  +17 円 (+0.7%)  本日終値
 クックパッド<2193>が上昇。前日まで5日連続安で下値模索となったが、内需ネット関連の好業績株ということもあって、きょうは実態面に着目した押し目買いが優勢となった。国内最大のレシピサイトを運営し、勢いとどまることなく有料会員数が増加途上、広告収入も単価上昇の恩恵を利益に反映させている。「スマートフォンの普及加速で、現状はスマホ向け広告が広告収入の50%前後を占める」(国内証券アナリスト)という。今後もこの傾向が続くとみられている。

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