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【市況】ソフトバンクグループの動向が注目される/オープニングコメント


 20日の東京市場は売り優勢の展開となりそうだ。19日の米国市場は、中国経済の減速懸念を背景に原油価格が6年ぶりの安値を更新したことが嫌気された。FOMC議事録を受けて一時下げ幅を縮める局面もみられたが、NYダウは160ドルを超す下落となった。

 シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円安の20100円となり、これにさや寄せする格好から売りが先行しよう。ただし、日経平均は節目の2万円に接近する中、上海市場を睨みながらも底堅さを見極める展開になりそうだ。

 物色は内需系に向かいやすいと考えられるが、指数の下支えとしてソフトバンクグ<9984>の動向が注目される。ニケシュ・アローラ副社長が、自社株600億円を個人で取得すると発表しており、需給面での下支えとして意識されそうだ。足元で調整をみせているKDDI<9433>、NTT<9432>など通信セクターの物色に広がりがみられるか。

 一方で、原油安の中、資源・エネルギー関連は見送られる半面、紙パルプ、電力ガスといった原油安メリットセクターへ資金が流れやすいと考えられる。その他、上海市場が落ち着きをみせてくるようだと、改めて訪日客増を手掛かりとしたインバウンド関連への見直しに向かわせる可能性もあろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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