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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「変化日にダブルトップ」


◆猛暑につれ株式市場もPKOで順調に上値をうかがっていたが、そこに「元」切り下げショックが襲った。7月9日に次ぐ「中国ショック」第二弾といったところだが、中国の景気減速を確認したことは日本株の「業績好調」機運に水を注したこと否めない。また、「通貨安競争」や「資源価格安」「新興国不安」といった懸念が台頭しており、アメリカの利上げを睨んで世界マーケットに暗雲が立ち込めてきたともいえる。

◆日経平均はPKO(日銀のETF買い、年金買いなど)により2万円~2万1000円の高値往来を維持している。今秋の「郵政上場」を控え、PKO相場はまだ続く可能性がある。だが、欧米株、新興国など世界の株式市場は右肩下がりを鮮明にしており、同時株安がさらに強まるなら日本株とて連れ安は避けられないだろう。マーケットを強引にコントロールし、市場からウネリ(活性化)を奪うPKOが好ましいとは言えず、それを長く続けているだけに、その反動がもし出るなら「それなりの調整」は覚悟せねばならない。

◆日経平均の日足チャートは、75日線や一目均衡表の「雲」を下支えにまだ崩れてはいない。「元」が落ち着き、大きく下げた「欧米株」が反発するなら、日経平均はダブルトップ(6月24日高値2万0952円と8月11日高値2万0946円)の節を突破して上昇に弾みをつけることが可能だろう。だが、「3日新甫」の8月、まだ何が起こるか分からない。2万円~2万1000円の往来が続くことを基本としておくが、もし2万円を割り込むなら「陰転」としてスタンスはより慎重さが求められる。

◆その意味で、SQ明け、お盆明けの今週は1つのポイントになる。「お盆で底打ち」というアノマリー(経験則)があるだけに、節突破に期待したいところだが、「変化日のダブルトップ」も厚い節だけに、往来からの放れを見てから動くのも一策ではないか。

◆買いを強めるところではないが、外部要因に振らされにくい内需系には人気が続くことが想定される。ただし、同じ内需でも循環物色の動きが目立っている。大きく買われたものより、出遅れ感のある建設、不動産、含み資産関連などに妙味あり。

(8月13日 記、毎週日曜日8時40分に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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