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【市況】<動意株・16日>(大引け)=駅探、古野電気、アルファポリスなど

 駅探<3646>=後場に入ってストップ高。きょう、訪日外国人向けサービスなどに利用できる「旅程検索システム」を開発したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「旅程検索システム」は、出発地点と到着地点間の移動に対して、例えば観光などに費やせる許容時間を指定することで、その許容時間を最大限有効活用した最適迂路を検索することが可能。同社はこのシステムについて特許を出願中という。

 古野電気<6814>=大幅に4日続伸。きょう、7月22日から24日にかけて東京ビッグサイトで開催される「第1回 気象・環境テクノロジー展」に出展することを明らかにしており、これをきっかけとした新規受注などが期待されているもよう。また、14日に発表した16年2月期第1四半期(3~5月)の連結営業利益が15億5200万円(前年同期比26.9%増)となり、上半期計画18億円に対する進捗率が86.2%に達したことも引き続き買い手掛かりとなっているようだ。なお、チャート上ではきょうの上昇で、取引時間中では4月14日以来、約3カ月ぶりに75日移動平均線(15日時点:983円)を突破している。

 アルファポリス<9467>=急反騰。楽天証券が15日付で投資判断を新規に「A」とし、目標株価を3800~4000円に設定したことが観測されている。代表作の一つである「ゲート自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」は、単行本、文庫、漫画の総発行部数が6月240万部と好調で、アニメ化され7月から放送開始されたが、反響は大きいもようで、「ゲート」関連書籍の増収につながることが期待されると指摘している。また、「ゲート」以外にも「レイン」「居酒屋ぼったくり」などヒット作が出ており、収益源が多様化している点や、今下期にはゲーム事業への参入も計画していることなども評価。16年3月期の会社予想は新規事業への経費を多めに見積もっているもようだが、「ゲート」のアニメ人気が定着すれば、会社予想業績の上乗せも期待できるとしている。

 ファンコミュニケーションズ<2461>=大幅高。15日の取引終了後に発表した6月度の月次業績速報では、売上高(連結ベース)が前年同月比18.1%増の31億5260万円となり、3カ月連続で2ケタ増となった。モバイル向けアフィリエイト広告の伸びは同8.1%増だったが、パソコン向けアフィリエイト広告は同32.8%増と大幅に伸長し、月次で今期最大の伸び率となったことで、これを評価する買いが集まった。

 進学会<9760>=大幅高。15日、16年3月期の年間配当を、特別配当10円を加えて20円にすることを発表、前期比倍増となることでこれがポジティブサプライズとなった。保有していた栄光ホールディングス<6053>の株式売却に伴い、最終利益が大幅に想定を上回る見通しとなり、株主還元に反映する。

 ケイブ<3760>=急反発。15日に、スマートフォン向け新作ゲームとして4月にリリースした「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~」が100万ダウンロードを突破したと発表。前日は14日に発表した15年5月期7億2800万円の最終赤字が嫌気されストップ安まで売り込まれていたこともあり、買いが優勢となっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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