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【市況】ユーロ週間見通し:弱含みか、ギリシャのデフォルト懸念と欧米金利差拡大観測


■堅調推移、ユーロ圏諸国の長期金利上昇などを意識したユーロ買い

先週のユーロ・ドルは堅調推移。ユーロ圏諸国の長期金利上昇やギリシャ債務協議の進展を期待してユーロ買いが優勢となった。ただし、ギリシャの債務不履行に対する警戒感は払拭されていないことやメルケル独首相がユーロ高に対する懸念を表明したことで、リスク選好的なユーロ買いは一服した。

取引レンジ:1.1082ドル-1.1386ドル

■弱含みか、ギリシャのデフォルト懸念と欧米金利差拡大観測

今週のユーロ・ドルは弱含みか。ギリシャ政府と国際債権団との債務協議への警戒感は残されており、リスク選好的なユーロ買いは抑制される見込み。米国の早期利上げ期待は残されており、欧米金利差拡大の可能性があることはユーロ売り材料となる。ただし、ギリシャ債務協議が合意に達した場合、ユーロ買いが強まることが予想されるため、債務協議の進展状況には注意が必要。

予想レンジ:1.0900ドル-1.1400ドル

■弱含み、ギリシャ債務問題や黒田日銀総裁の円安牽制発言でユーロ売り

先週のユーロ・円は弱含み。ギリシャ政府と国際債権団の債務協議は難航しており、リスク選好的なユーロ買いは抑制された。また、黒田日銀総裁の円安牽制発言を受けたユーロ売り・円買いが観測されており、ユーロの対円レートは一時138円を下回った。

取引レンジ:137円99銭-141円01銭

■弱含みか、ギリシャ債務協議への懸念や安倍政権の円安牽制スタンス

今週のユーロ・円は弱含みか。ギリシャ政府と国際債権団の債務協議への警戒感が広がっている。また、安倍政権は急激な円安を懸念しているとの思惑が浮上しており、リスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となる可能性がある。日本銀行の金融政策は当面変更なしと予想されていることも対円でのユーロ高を阻む一因となりそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
15日:4月貿易収支(3月:+197億ユーロ)
19日:4月経常収支(3月:+249億ユーロ)

予想レンジ:136円00銭-141円00銭

《TM》

 提供:フィスコ

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