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【注目】富田隆弥の【CHART CLUB】 「当然のスピード調整だが、調整具合い見極め」


日経平均株価の12連騰、サイコロ12勝0敗、5ヵ月連続上昇、時価総額600兆円、RCI100%など、5月相場が記録ずくめになったのは周知の通り。下げればすかさず日銀のETF買いや年金買いが入る。そんな強い政策相場にファンドや外国人が追随し、連騰を演出した。テクニカル過熱に伴う調整は当然だが、強い上昇基調を維持しており、2000年2万0833円、97年2万0910円へ向けさらなる上伸も想定される。

◆ただ、目先的には調整がどの程度になるのか少し様子見も一策。テクニカルが陰転し、過熱解消に少し時間かかることが想定されるほか、ギリシャ問題、米雇用統計、そしてメジャーSQなどスケジュール面でリスクが浮上する可能性もある。日米欧の金利上昇も無視できない。日足で下値ポイントの転換線やボリンジャーバンド+1σを割るなら25日線や75日線に向けた下値模索もあり得る。再攻勢は2万0655円高値奪回を待ちたい。

◆日経平均に調整懸念が漂うときは、上げた銘柄を追いかけるのは避けたい。ファンド買いに伴い割高に買われているものも少なくなく、先物主導で調整となれば急調整が起こり得る。その意味で、個別株は押し目買い、吹き値売りなど機敏な対応が求められるし、急ぎでない(投資)なら低位底値株にシフトしておくのも有効だ。「高周波 <5476> 、すてきナイス <8089> など」。

(6月4日 記、毎週日曜日8時40分に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

【富田隆弥 プロフィール】
 「チャートブック」元編集長。サイト「チャートクラブ」等で株式情報を発信。

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