市場ニュース

戻る
 

【材料】大紀アルミニウムが年初来高値を更新、収益拡大背景にボックス相場上抜け期待も

  大紀ア <5702> が変わらずを3日挟み8日続伸。昨年11月26日に付けた高値を更新し、2012年1月以来ほぼ3年ぶり高値を付けた。その後はもみ合う展開だが、収益拡大期待のエコカー関連株として見直し買い人気が芽生えつつあるが、350円前後をクリアしボックス相場上抜け期待が高まる?

 21日付けの日本経済新聞朝刊は「トヨタ <7203> はガソリン1リットルで40キロメートル走るハイブリット車(HV)の新型プリウスを年内に発売する。10年前と比べ燃費を3割超改善する」。「今後、環境規制が厳しくなるなか、日本勢が燃費や廃ガス規制への対応で先行すれば次世代環境技術を軸に海外大手との提携が進む可能性がある」と報じた。昨秋には、トヨタは燃費性能改善にむけ車体軽量化につながるアルミニウムの採用を増やすとも報じられており、アルミニウムは価格が鉄よりも高いものの自動車への採用拡大を期待した買いが先行した。

 去る1月30日発表した15年3月期第3四半期累計(4-12月)連結経常利益は前年同期比3.0倍の19.1億円に急拡大した。通期計画27.2億円に対する進捗率は70.3%にとどまり4年平均の76.0%を下回った。しかし、10-12月期(3Q)の連結経常損益は8.9億円の黒字(前年同期は2.6億円の赤字)に転換し売上営業利益率は前年同期の1.2%から2.1%に改善した。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

株探からのお知らせ

    日経平均