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【市況】豪ドル週間見通し:インフレ率の低迷とGPIF豪ドル建て投資増額期待の綱引き


■豪ドルはやや強含み、中国の金融緩和などが好感される

先週の豪ドルはやや強含み。中国人民銀行が政策金利の引き下げ(1年物貸出基準金利:6.0%⇒5.6%)に踏み切ったことや安倍首相が消費増税の延期や景気対策を表明したことでリスク選好的な豪ドル買い・円売りは継続した。取引レンジは101円25銭-102円85銭。

■住宅関連指標や商品価格に要注目

今週の豪ドル・円は、10月の新築住宅販売件数、7-9月期の民間設備投資、原油価格や鉄鉱石の価格動向に注目する展開となる。商品価格の下落による豪インフレ率の低迷を受けて、豪準備銀行による利上げ時期の先送り観測、あるいは、利下げ観測が広がっている。ただし、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による豪ドル建て資産投資増額への期待は強く、対円レートの下値は限定的か。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・26日:10月新築住宅販売(9月:0.0%)
・27日:7-9月期民間設備投資(予想:-1.9%、4-6月期+1.1%)

予想レンジ:99円00銭-104円00銭

《TN》

 提供:フィスコ

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