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【市況】英ポンド週間見通し:インフレ率と失業率に注目する展開


■ポンド弱含み、英国の景況感悪化と住宅価格低下で

先週のポンド・円は、英国の5月の鉱工業生産と製造業生産が予想を下回り、英国の住宅価格が予想を下回ったことで、175円27銭から172円97銭まで下落した。カーニー英中銀総裁が早期利上げの理由とした英国の住宅価格が予想を下回ったこと、地政学的リスクや欧州金融危機リスク回避により、ポンド売り・円買い圧力が強まった。取引レンジ:172円97銭-175円27銭。

■英国のインフレ率と失業率に要注目

今週のポンド・円は、上昇が予想されている英国の6月の消費者物価指数(インフレ率)と低下が予想されている6月の失業率に注目する展開となる。ウクライナの和平協議が難航した場合、イラクでの内戦勃発の可能性が高まった場合、欧州金融危機再燃の可能性が高まった場合は、リスク回避の円買い圧力が強まり、英国からロシア資本流出懸念(ポンド売り要因)が高まることになる。

○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・15日:6月消費者物価指数
・15日:6月生産者物価指数
・16日:6月失業率

予想レンジ: 170円00銭-175円00銭

《TN》

 提供:フィスコ

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