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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「好転の兆し出せるか正念場」


◆桜の開花とともに東京市場も快調に上昇。日経平均は1万5000円台を回復し「花満開」といった雰囲気である。1週間で900円も上昇し、NYダウとS&Pも高値更新。「二段下げリスク」が後退し、市場に再び楽観論が台頭してくる。

◆新年度になり株高期待は根強い。だが「彼岸底→4月上旬高」という展開は想定されたアノマリー。3日に高値1万5164円をつけるが、チャートは日足の75日線や雲、週足の13週線、26週線など1万5000円処の厚い節に差し掛かったところで、3月7日高値1万5312円にも届いていない。

◆つまり、チャートはまだ「崩れたあとのアヤ戻り」で「戻り正念場」という段階。米雇用統計、日銀政策決定会合などのイベントがあり、11日はSQを控える。その意味で今週(4月第2週)の動向がポイントで注目となる。1万5200円を突破して「好転の兆し」を見せるのか、それとも「花冷え」となるのか。方向性が出るまで小口売買で様子を見るのも一策ではないか。

(4月3日 記)

「チャートブック週足集」No.1968より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

(「株探」編集部)

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