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【材料】本日の注目個別銘柄:任天堂、マツダ、味の素など


<7974> 任天堂 13745 -900売り気配スタート。先週末には業績予想の大幅下方修正を発表、ネガティブサプライズが強まる形になっている。通期営業損益は従来予想の1000億円の黒字から350億円の赤字に減額修正、年末商戦での販売不振が下方修正の主因のようだ。業績下振れは想定線だが、市場予想は500億円を超える黒字であったほか、3期連続での赤字決算にネガティブな反応が強まる状況。ちなみに、ADRでは15%程度の下落となっていた。ただ、今後は第3四半期決算発表時における経営方針説明会が焦点となるため、売り一巡後は下げ渋り。

<7261> マツダ 554 -4さえない。4-12月期の営業利益1200億円程度と、前年同期比約6倍の水準になったもようとの観測報道が伝わっている。通期1600億円の予想も上方修正される可能性が高いとされている。北米販売の好調や為替の円安効果が業績上振れの主因のようだ。ただ、通期の市場コンセンサスは1800億円を超えるレベルであり、とくにポジティブなインパクトが強まる状況ではないもよう。短期的な出尽くし感にもつながる形へ。

<2802> 味の素 1553 +74大幅反発で昨年来高値を更新。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価を1460円から1950円に引き上げている。アミノ酸バルクの業績底入れ見通しに伴い、海外主導で15.3期から過去最高益を更新する成長路線に回帰すると予想している。ようだ。また、タイの新工場における、うま味調味料事業の構造改革の進展なども確認と。

<8840> 大京 287 -18売り優勢。オリックス<8591>が優先株の取得請求権を行使、同社を連結子会社化すると発表している。潜在的な希薄化リスクが顕在化したことをマイナス材料視する動きが優勢に。SMBC日興証券では、89%の大幅な希薄化となりネガティブと指摘している。期間利益での優先株の買取消却を想定していたもよう。

<4963> 星光PMC 638 +100ストップ高。一部報道では、経済産業省がセルロースナノファイバーの国際標準化に乗り出すと伝えられている。同素材の市場拡大につながっていくとの思惑から、関連銘柄として位置づけが高い同社への関心が高まっているもようだ。同社は京都大学などとともに、NEDOにおいてセルロースナノファイバーを共同開発している一社である。

<5991> ニッパツ 1188 -59売り優勢。来期の最高益更新は難しいといった社長コメントが伝わっており、弱材料視される状況となっている。今期純利益は280億円と過去最高益を大幅に更新する見通しだが、来期は、国内の自動車用バネなどの販売が伸び悩むほか、海外生産拠点立ち上げに伴う費用が先行するようだ。来期の業績動向に対する関心が高まる局面の中、マイナス材料視される状況になっている。なお、市場コンセンサスは小幅な増益となっている。

<6958> 日本CMK 291 -33急落。先週末に業績予想を下方修正、通期営業損益は22億円の黒字から10億円の赤字としている。国内プリント配線板の需要急減などが背景とみられる。また、生産体制見直しに伴う特別損失の計上を要因に、最終損益は10億円の黒字から38億円の赤字に減額している。上半期営業損益は8.3億円の赤字であり、下半期も赤字が残る格好に。

<6487> 積水工機 406 +804営業日連続でのストップ高。足元では菊池製作所<3444>や不二精機<6400>などの金型メーカーが急激に動意付き、同社も15日から急騰する状況となっている。株価400円台乗せは約8年ぶりで上値に節目はなく、浮動株数も少ないことから、値幅取り妙味が強まる格好のようだ。明日からは値幅制限が2倍になり、よりボラティリティが高まる状況となる。

<4551> 鳥居薬品 3905 +700ストップ高。先週末には、JT<2914>との共同開発品である高リン血症治療剤、並びに、スギ花粉症を対象とした減感作療法の製造販売承認をそれぞれ取得したと発表している。とりわけ、花粉症薬は株式市場のテーマとなりやすく、「なめる」薬である点なども期待感を高めやすくさせているようだ。

<7822> 永大産業 627 +55大幅続伸。先週末には2007年3月以来の上場来高値を更新しており、上値妙味の広がる状況ともなっているようだ。特に新規の材料は観測されないが、決算発表シーズンが接近する中で、業績上振れ期待の高さなどがあらためて材料視されてもきているとみられる。上半期営業利益は17.5億円で前年同期比3.3倍、前期比5.3%増益の通期予想21.4億円に対して進捗率は非常に高い状況となっている。

<6804> ホシデン 560 -38売り優勢。任天堂<7974>が業績予想の大幅下方修正を発表して急落、任天堂向けのウェイトが高い銘柄として連れ安する展開になっている。同社のほかミツミ電機<6767>なども任天堂関連として売りが優勢となっている。ちなみに同社は、今期営業利益を20億円と計画しているが、市場コンセンサスは10億円にも満たない水準となっているもよう。

<9204> スカイマーク 432 -7続落。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価は440円としている。足元ではTOPIXを大きくアウトパフォームしており、株価の割安感は剥落、来年度の業績改善期待は株価に織り込まれたとの判断。好パフォーマンスの背景には、指定替えやJPX日経400の取引開始など、需給要因も追い風になったと指摘。

<7203> トヨタ 6206 +6為替市場で円高が進んでいるものの堅調な動きに。ゴールドマン(GS)では投資判断「買い」を継続で、コンビクション・リストに新規採用としている。目標株価も7500円から7700円に増額へ。来期業績はコンセンサスを上回ると見られること、コスト管理の徹底、バリュエーションの割安感などを評価引き上げの背景と。また、1000万台を超える今期の世界生産計画などもポジティブに捉えられる状況か。
《FA》

 提供:フィスコ

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