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【材料】鶴見製作所が連日で高値更新、「上期経常を68%上方修正・6期ぶり最高益更新へ」

  鶴見製 <6351> が3日連続で年初来高値を更新し、2007年10月以来ほぼ6年ぶり高値水準となった。11月8日午前(10:00)に業績修正を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月・上期)の連結経常利益を従来予想の10.5億円→17.6億円(前年同期は10.4億円)に67.6%上方修正し、増益率が0.1%増→67.8%増に拡大し、6期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことから買いが向かった。前場出来高は6万株台に止まるものの5月17日の全日出来高以来の高水準だ。

  同社では、上期売上高は、国内における震災復興関連工事や節電・省エネ向け水中ポンプ等の需要増加及び海外でのアジア市場におけるインフラ整備に伴う水中ポンプの需要増加により、売上が順調に推移しました。利益面では売上高の増加、経費節減、また為替レートが円安基調となったこと等により、営業利益、経常利益、四半期純利益ともに前回発表予想を上回る見込みですと発表した。

  なお、通期の経常利益は従来予想の31億円(前期は37.9億円)を据え置いた。欧州金融不安、米国の政策動向の影響、新興国の経済成長の鈍化等、今後厳しい状況も想定されることから、平成25年5月17日に発表した期初予想を据え置いた。しかし、会社予想は保守的とみた増額修正期待の買いが広がっているようだ。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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