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【通貨】来週の為替相場見通し=ドル高・円安の流れが継続か

 来週のドル円相場は、日米金利差を意識したドル高・円安の流れが続きそうだ。予想レンジは1ドル=154円50銭~158円00銭。

 日銀は26日まで開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めた。日米金利差が開いたままの状態が続くとの見方が継続すれば、ドル買い・円売りが優勢となるだろう。当面の焦点は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの観測が一段と強まるかどうかで、日本時間今晩に発表される3月の米個人消費支出(PCE)や4月30日~5月1日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)、3日に発表される4月の米雇用統計などに関心が集まっている。一方、足もとで円安が加速していることから日本の通貨当局による円買い介入への警戒感は一段と強まっており、日本が連休中の間に介入があれば市場参加者が減少しているなかで大きな動きになりやすい。

 このほかに来週に海外で発表される主な経済指標としては、29日に4月のドイツ消費者物価指数(CPI)速報値、30日に4月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値と1~3月期の米雇用コスト指数、5月1日に4月の米ADP雇用統計と4月の米ISM製造業景況指数、2日に3月の米貿易収支と前週分の米新規失業保険申請件数、3日に4月の米ISM非製造業景況指数など。国内では30日に3月の鉱工業生産・速報値が公表される予定となっている。

出所:MINKABU PRESS

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