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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 4月14日版

日経平均は週明け後に下値堅さが表れなければ、下げ余地が3万4973円まで拡大
1.週明け後に下値堅さを示す動きにならないと、下げ余地が大幅に拡大する
 前回の本コラムでは、 日経平均株価の4月の展開について2通りのパターンを紹介しました。
 「4月中旬から下旬にかけて4万1087円を試す動きになるパターン」と「目先の価格がいったん3万8271円前後まで下げた後、下値を支えられるパターン」です。
 4月5日安値の3万8774円を割ると、4月中は3月22日高値の4万1087円を超える展開にならず、目先の価格がいったん3月12日安値の3万8271円前後まで下げるという見方が有力になります。
 前週末の夜間取引で日経225先物が3万9000円以下へ下げて引けたことから、週明け後の日経平均株価は4月11日安値の3万9065円以下から始まる公算です。その場合、週明け後はそのまま下降を継続して、一気に3万8774円を割る動きになると考えられます。
 3万8774円を割る場合の前回までのシナリオは、「3万8271円前後まで下げて、3万8271円前後で下値を支えられた後、月末へ向けて反発を開始して、月末に4万円前後で上値を抑えられてヘッド・アンド・ショルダーズ・トップを形成し、大幅な下げ局面へ入る」というものでした。
 しかし、前週の動きを経過して、現在は見方が変わっています。
 現時点では、4月5日~12日までの反発幅が大きくなったため、目先の価格が3万8774円を割れて弱気の流れを明確にすると、その後は3万6774円を大きく下回る程度まで一気に下げるという見方が有力になっています。
 3月22日高値の4万1087円が戻り高値となって、現在が値幅の伴った下げの流れへ入っているなら、当面の下値目標値は3万4973円が挙げられます。
 目先、一気に3万6500円以下へ下げるなら、残り1500円幅を残して、再上昇を開始する展開を考えにくいので、そのまま下げの流れを継続して3万4973円を目指すと考えられます。
 まとめると、目先の価格が3万8774円を割れて、勢いの強い下げの流れへ入っていることを示す展開になると、その後は日柄をかけて下降の流れを作り、3万4973円まで下げる可能性が出てくるということです。
 前回、4月は陰線引けする場合でも、月末まで一本調子に下げる展開になりにくいと書きました。「4月が月初から月末まで一本調子の下げの流れにならない」という過去の値動きの経験則を重視するなら、目先は3万8774円を割れずに反発を開始するか、3万8774円を割れてもすぐに下値を支えられて、上昇を開始する展開になるはずです。
 目先、3万8774円を維持して再上昇を開始する場合、次の上昇は4万1087円を超える可能性を残します。
 目先、一時的に3万8774円を割れて再上昇を開始する場合、次の上昇は4万1087円の手前で上値を抑えられると考えられます。
図1 日経平均株価(日足)と目先の展開
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