【市況】９日の米株式市場の概況、ＮＹダウ小幅続落　米ＣＰＩ公表控え様子見ムード

　９日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比９．１３ドル安の３万８８８３．６７ドルと小幅に続落した。１０日に３月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）が公表される。今後の金融政策に及ぼす影響を見極めたいと様子見ムードが広がった。米金利の上昇が一服したことは全体相場を下支えする要因となった。

　ボーイング<BA>が売られ、トラベラーズ<TRV>やベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が軟調推移。イーライ・リリー<LLY>が安く、チャージポイント・ホールディングス<CHPT>が急落した。一方、ナイキ<NKE>やエスティ・ローダー<EL>がしっかり。フォード・モーター<F>やダナハー<DHR>が水準を切り上げ、ブラックベリー<BB>が大幅高となった。

　ナスダック総合株価指数は５２．６８４ポイント高の１万６３０６．６３９と３日続伸した。アップル<AAPL>やアルファベット<GOOG>、テスラ<TSLA>が上昇し、シスコ・システムズ<CSCO>が頑強。モデルナ<MRNA>が上値指向を強めた。一方、エヌビディア<NVDA>やメタ・プラットフォームズ<META>が冴えない展開となり、ティルレイ・ブランズ<TLRY>とハーモニック<HLIT>が大幅安となった。

出所：MINKABU PRESS