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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利高止まりや原油高を受けてドルは底堅い動きを保つ見込み

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

2日のドル・円は、東京市場では151円51銭から151円80銭まで反発。欧米市場では151円72銭から151円47銭まで下落し、151円57銭で取引終了。本日3日のドル・円は主に151円台で推移か。米長期金利の高止まりや原油高を受けてドルは底堅い動きを保つ見込み。

報道によると、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は年内3回の利下げは妥当な予想との考えを示した。ただ、インフレが高止まりする場合には利下げ回数を減らし、労働市場が低迷した場合やインフレの急速な低下が確認された場合には利下げ回数を増やす用意があるとした。また、「労働市場は依然として好調で伸びも力強いため、金利を調整する緊急性はまったくない」と指摘した。2日の米国債市場では2月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が高水準で堅調に推移したことや原油高を受けて長期債利回りは上昇した。6月に利下げが開始される可能性はあるものの、インフレ緩和のペースは鈍化しつつあるため、米政策金利見通しについては予断を許さない状況となりそうだ。6月の利下げ確率が低下した場合、米国株式はさえない動きとなりそうだが、ドルはおおむね底堅い動きを保つとみられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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