ビジネスコーチ <
9562> [東証G] が10月16日大引け後(16:00)に業績修正を発表。23年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億7600万円→7500万円(前の期は2億4400万円)に57.4%下方修正し、減益率が27.9%減→69.3%減に拡大する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の経常利益も従来予想の1億2100万円→2000万円に83.5%減額した計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
2. 修正の理由 2023年9月期通期決算において、下記理由より足元の進捗が通期計画から遅れ、売上高及び営業利益以下の段階利益について計画を下回ったことから、2023年9月期通期の業績予想の下方修正を行うものであります。 第3四半期累計期間時点で、受注から売上までの期間の長期化及び営業活動量の不足に起因し、受注高は前年同期比23%成長しましたが、売上高は前
»続く
年同期比2.5%成長に留まり、各段階利益の進捗が想定以下となりました。そのため、2023年8月10日に2023年9月期通期業績予想の修正を行うとともに、今後ニーズの高まりを予測して2023年3月頃から企画及びプレマーケティングを行った結果、反響の大きかった「マネジメント改革」及び「キャリア自律支援」に関する動画販売を中心とした施策に注力することで第4四半期での業績挽回に取り組んでまいりました。(注:マネジメント改革とは1on1の導入支援等、企業組織のマネージャーを中心とした教育を行い、組織マネジメントの強化を支援すること。キャリア自律支援とは「ジョブクラフティング」を中心に、一人一人が自らの仕事を自ら改革し、主体的なキャリアを築いていくことを支援すること)しかしながら、特に(1)「キャリア自律支援」における顧客への説明時間不足と(2)見込み顧客の「マネジメント改革」及び「キャリア自律支援」への切迫度を十分に把握していなかったことから、販売が思うようにはスピードアップせず、前回の公表時点と比較し、2023年9月期通期決算において修正後の計画を下回る見込みとなりました。具体的には、前回の修正計画公表時において、第3四半期末時点の受注済727百万円のうち当期中に273百万円を計上できると目論んでおり、さらに第4四半期に受注、計上できる売上=「当期受注当期売上」として157百万円程度の上積みを見込んでおりましたが、結果的に「当期受注当期売上」が43百万円の上積みにとどまったことで、通期で1,155百万円の売上となりました。売上が想定見通しに届かなかったことにより、各段階利益にも影響を受け、計画が未達となりました。それぞれの要因の詳細分析は下記の通りです。 (1) 「キャリア自律支援」における顧客への説明時間不足 先進的な取り組みを行うお客様の動向や、世間一般の関心の高まりを踏まえ、今後は「キャリア自律支援」のニーズが高まると予測しており、これに沿った動画を作成して、従業員のキャリア開発を支援するお手伝いをできるようお客様に説明してまいりました。しかしながら、先進的な取り組みでもあることから、この分野の重要性をご説明しご理解いただくのに想定以上の時間をとられることになりました。一方で、今四半期にご購入いただけなかったお客様にも「キャリア自律支援」の重要性をご理解いただけたという手応えを感じており、今後の受注に繋がるよう、引き続き営業活動に注力してまいります。 (2) 見込み顧客の「マネジメント改革」及び「キャリア自律支援」への切迫度を十分に把握していなかったこと 上記にも関連しますが、当初から「マネジメント改革」及び「キャリア自律支援」の重要度をご理解いただいているお客様におかれましても、コロナ明けの今年度は実施を見送り、来年度から本格化させるご予定であるお客様も多く、この第4四半期中に動画にて取り急ぎ行うという切迫度をお持ちのお客様が多くなかったことも挙げられます。上記同様、今後においては逆に期待が持てる内容であると認識しております。 上記の結果、売上高が前回発表予想に対して114百万円未達となりました。これより売上総利益が減少、かつ販売費及び一般管理費は前回発表予想の通り着地する見込みであることから、営業利益は100百万円の減少となりました。営業外費用及び営業外収益は予想通りで着地する見込みであることから経常利益も100百万円の減少となり、この経常利益減少分に相当する税引前当期純利益も減少いたしました。 上記に触れているように本件動画はサービスとしての質が高く、またクライアント企業からの反響を多くいただいていることから、余裕を持ったスケジュールとすることで、着実に販売を増加できると考えております。また、当社のこの状況を踏まえ、2024年9月期に向け2023年9月19日に、以下2点を踏まえた組織変更を行いました。(1) エグゼクティブコーチ本部の新設 当本部の新設により、社内エグゼクティブコーチによる当社のビジネスコーチングサービスの標準化、収益性の向上、エグゼクティブコーチ人材の採用と育成に注力につながると考えております。(2) コーポレートコーチング本部の体制変更 コーポレートコーチング本部の体制につき、部長2名による2部門体制とし、意思決定の迅速化と責任の明確化を実現して営業活動の量と質を向上して営業力の強化を実現いたします。 上記に加え、営業活動の量の向上という点では、コーポレートコーチ職につきまして当社のビジネスモデル上重要な役割を担う職種でありながら、この第4四半期には入社に至る人材を確保できず、通期においてもコーポレートコーチ職の人員数が同数となりました。なお、第4四半期の積極的な採用活動の結果、2023年10月に2名の新入社員を迎え入れることができております。また、量的不足を補う上でも重要な質的向上について従前より取り組んできた既存コーポレートコーチ職の育成及び営業管理システムを活用した営業活動の効率化・高度化について、計画対比進捗が遅れており、今後の課題として重点的に取り組んでまいります。 これにサービスメニューの拡充を加え、上記施策を中心に実行することで、各種ステークホルダーの期待に応え、企業価値向上に繋げてまいります。3. 配当予想配当予想につきましては、2022年11月10日公表の年間配当額50円から変更ありません。【業績予想に関する留意事項】業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性がございます。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 23.04-09 |
653 |
122 |
121 |
83 |
75.19 |
50 |
23/08/10 |
新 23.04-09 |
539 |
21 |
20 |
15 |
13.71 |
50 |
23/10/16 |
修正率 |
-17.5 |
-82.8 |
-83.5 |
-81.9 |
-81.8 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2023.09 |
1,269 |
183 |
176 |
118 |
106.89 |
50 |
23/08/10 |
新 2023.09 |
1,155 |
82 |
75 |
50 |
45.7 |
50 |
23/10/16 |
修正率 |
-9.0 |
-55.2 |
-57.4 |
-57.6 |
-57.2 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
予 23.04-09 |
539 |
21 |
20 |
15 |
13.7 |
50 |
23/10/16 |
前年同期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2021.09* |
1,001 |
231 |
230 |
156 |
161.6 |
50 |
- |
2022.09* |
1,148 |
246 |
244 |
172 |
178.0 |
50 |
22/11/10 |
予 2023.09 |
1,155 |
82 |
75 |
50 |
45.7 |
50 |
23/10/16 |
前期比 |
+0.6 |
-66.7 |
-69.3 |
-70.9 |
-74.3 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。