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決算を受けた個別物色の動きが強まりプラスに転じる【クロージング】


27日の日経平均は小幅に反発。41.21円高の28457.68円(出来高概算11億9000万株)で取引を終えた。米金融不安の再燃などを警戒して下落した米国市場の流れを引き継ぐ格好から売りが先行して始まった。日経平均は前場中盤に向けて28241.67円まで下げ幅を広げた。前日に大幅な減益予想を発表したアドバンテス<6857>が一時10%超える下げとなったことも投資マインドに悪影響を及ぼし、他の半導体関連株にも売りが波及する動きも見られた。一方で、ファナック<6954>、キヤノン<7751>、日東電工<6988>、デンソー<6902>など市場予想を上回る決算を発表した銘柄などには投資マネーが流入し、相場を支える格好となった。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、銀行、輸送用機器、鉄鋼、ゴム製品など22業種が上昇。一方、証券商品先物、空運、倉庫運輸、陸運など10業種が下落し、サービスが変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、日東電工、ソニーG<6758>、ファナック、ダイキン<6367>が堅調だった半面、アドバンテス、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>が軟調だった。

前日の米国市場は、ファースト・リパブリック・バンクの救済について、「米政府は現時点では消極的である」との報道が伝わると、金融不安への懸念から銀行株中心に売られ、NYダウ、S&P500はともに下落した。この流れを受けて、東京市場でも証券株など金融セクター中心に売りが続き、日経平均の下げ幅は一時150円を超えた。しかし、メタ・プラットフォームズなど米テック企業の堅調な決算を映して、時間外取引での米株先物が値を上げているため、今夜の米国市場の反発期待が相場を支え、引けにかけて買い戻しの動きが優勢となった。

日経平均は小幅に反発となった。投資家の関心は本格化している企業決算に移っており、2024年3月期の増益予想を示す企業などには投資マネーが流入している。このため、決算を受けた個別物色の動きが目先的には強まりそうで、相場全般は方向感の定まらない展開が続きそうだ。一方、本日から日銀の金融政策決定会合が開催されている。政策変更への期待は後退しているものの、植田総裁就任後初の会合となるだけに、どのような発言が出てくるのか見極めたいと考える投資家が多い。

《CS》

 提供:フィスコ

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