【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」　(5月25日記）

　日経平均株価は、昨晩の円安で本日の寄り付き値が上放れる公算です。

　本日の価格が上昇すると、5月12日以降が下値を切り上げる格好になって、上昇途中の中段もちあいの可能性を残します。ボックス型の中段保ち合いは、だいたい3つの波、または5つの波で終了して、再度上昇の流れへ入ります。

　保ち合い期間中の波の数を数えると、5月23日の安値が5波目と見ることができます。5月23日の安値が調整の終点なら、本日中にレンジ上限1万6841円(5月19日高値)へ接近するか、ここを超える動きになるはずです。

　最近の保ち合いの途中の動きと同様、本日が寄り付きで上放れた後、すぐに上値を抑えられる展開になるなら、その後は再度レンジ下限を試すと考えず、5月2日の安値1万5975円を試す展開を想定しておきます。


情報提供：パワートレンド＝伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋　プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

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