【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日本ライフL、CTC、島精機、グリンペプ
日本ライフL <日足> 「株探」多機能チャートより
2日、日本ライフライン <7575> [JQ]が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比75.5%増の35.7億円に伸びて着地。続く17年3月期も前期比35.2%増の48.3億円に拡大し、18期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は自社製品のEP(電気生理用)カテーテルの販売が伸びるほか、前期に投入した新製品も寄与し、13.6%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の35円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。
■伊藤忠テクノ <4739> 2,515円 +383 円 (+18.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
2日、伊藤忠テクノソリューションズ <4739> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比5.3%減の279億円になったが、続く17年3月期は前期比7.4%増の300億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は流通・エンタープライズや金融・社会インフラ向けを中心にシステム開発の受注が伸び、2.1%の増益を確保する。業績好調に伴い、前期の年間配当を65円→70円(前の期は1→2の株式分割前で120円)に増額し、今期も前期比5円増の75円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。
■島精機製作所 <6222> 2,012円 +277 円 (+16.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
2日、島精機製作所 <6222> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比46.5%減の45.3億円に落ち込んだものの、続く17年3月期は前期比2.4倍の110億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料。今期はアジアや中東を中心にコンピュータ横編機の販売が伸び、27.1%の大幅増収を見込む。なお、今期の前提為替レートは1ドル=108円、1ユーロ=122円。併せて、今期の年間配当は前期比7.5円増の45円に増配する方針とした。業績好調による普通配当5円に加え、創立55周年記念配当2.5円を上積みする。前日終値ベースの予想PERが18.0倍→8.5倍に急低下する一方、配当利回りは2.59%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■グリーンペプタイド <4594> 1,714円 +179 円 (+11.7%) 11:30現在
グリーンペプタイド<4594>が大幅続伸。同社は2日取引終了後、同社が富士フイルムホールディングス<4901>へ導出した開発品ITK-1 に関し、現在、富士フイルム社より委託され同社で実施中の前立腺がんを対象とした国内第3相臨床試験において、症例登録が完了したことを発表した。これを材料視する買いが集中した。今後は一定の観察期間を経て第3相臨床試験を終了する予定であり、引き続き安全性に十分留意して同試験を実施していくとしている。
■コネクシオ <9422> 1,356円 +101 円 (+8.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
2日、ドコモショップ最大手代理店のコネクシオ <9422> が決算を発表。16年3月期の経常利益(非連結)が前の期比7.0%増の92.9億円に伸びて着地。続く17年3月期も前期比0.1%増の93億円と5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は携帯電話の販売台数は減少するものの、キャリアコンテンツ販売の強化や光回線の獲得、プリペイドカードビジネスの拡大などで増益を確保する。同時に、今期の年間配当は前期比4円増の52円に増配する方針とし、前日終値ベースの配当利回りが4.14%となったことも買いに拍車を掛けた。
■アイスタイル <3660> 886円 +52 円 (+6.2%) 11:30現在
アイスタイル<3660>が大幅続伸。同社は化粧品口コミサイトを運営するが、広告収入が牽引し業績拡大が急だ。2日取引終了後、16年6月期第3四半期累計(15年7月~16年3月)の連結決算を発表したが、売上高は106億900万円(前年同期比54.7%増)、営業利益は13億4600万円(同2.5倍)、最終利益は10億1600万円(同4倍)という高変化を示した。これを好感する買いが優勢となっている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益15億2000万円(前期比2.4倍)予想に対する第3四半期時点の進捗率は88.5%に達している。
■サントリBF <2587> 5,140円 +280 円 (+5.8%) 11:30現在
2日、サントリー食品インターナショナル <2587> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比20.7%増の118億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内で重点ブランドである「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」が好調だったほか、利益率の高い特定保健用食品の販売も大きく伸びたことが寄与。海外事業は円高が響き減益だった。
■ポーラHD <4927> 8,990円 +430 円 (+5.0%) 11:30現在
2日、ポーラ・オルビスホールディングス <4927> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益が前年同期比47.8%増の36.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。訪日外国人客向けに美容健康食品や化粧品の販売が伸びたポーラブランドが収益を牽引した。育成ブランドの販売好調も収益拡大に貢献。また、固定資産売却益29億円を計上したことも最終利益を押し上げた。
■ロイヤルHD <8179> 2,135円 +93 円 (+4.6%) 11:30現在
2日、ロイヤルホールディングス <8179> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比23.3%増の8.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の外食事業はロイヤルホストの減収や原価率・人件費率の上昇が響き減益となったものの、ホテル事業が訪日外国人客の増加に加え、昨年12月に開業したホテルが寄与し、収益が急拡大した。上期計画の15.5億円に対する進捗率は57.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■スパークス・グループ <8739> 223円 +9 円 (+4.2%) 11:30現在
スパークス・グループ<8739>が3日ぶり反発。2日の取引終了後に発表した16年3月期連結決算が、営業収益87億4300万円(前の期比31.4%増)、営業利益29億7800万円(同2.1倍)、純利益26億8500万円(同79.1%増)と大幅増収増益となったことが好感されている。韓国の大口顧客よる一部解約の影響はあったものの、運用する日本の投資信託に対して継続的に資金が流入したことで、運用資産残高が9599億円(前の期9615億円)と前の期比微減にとどめたことが奏功。比較的報酬料率の高い日本の投資信託への資金流入で残高報酬が前の期比38.1%増の66億4700万円となったほか、成功報酬も同21.0%増の17億3000万円となり業績を押し上げた。なお、17年3月期業績予想は非開示としている。
■モスフードサービス <8153> 2,944円 +100 円 (+3.5%) 11:30現在
2日、モスフードサービス <8153> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→40億円に60.0%上方修正。増益率が64.1%増→2.6倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。昨年5月の価格改定が奏功したうえ、値上げ後の客数の落ち込みが想定を下回ったことが寄与。原価低減や販管費の抑制も利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の22円→24円(前の期は22円)に増額修正したことも支援材料。
■UBIC <2158> 1,304円 +41 円 (+3.3%) 11:30現在
UBIC<2158>が4連騰で年初来高値を更新。午前10時ごろ、100%子会社Rappa(ラッパ)と共同で開発した人工知能搭載ロボット「Kibiro」(キビロ)が、5月7日からキヤノンマーケティングジャパン<8060>が運営するパーソナル向けショールーム「キヤノンプラザS(品川)」のショールームコンシェルジュに採用されることになったと発表しており、これを好感した買いが入っている。キヤノンマーケティングジャパンの「キヤノンプラザS(品川)」は、カメラやプリンターなどキヤノン<7751>の最新パーソナル製品を展示し、製品の使い方や楽しみ方を紹介する無料ワークショップやイベントを開催するショールーム。Kibiroはショールームのコンシェルジュとして、入口とビデオカメラ製品のコーナーにそれぞれ1台ずつ設置され、入口では来場者の出迎えとショールームの説明、ビデオカメラコーナーへの案内を行うほか、同コーナーでは音声によるビデオカメラ製品のおすすめ機能紹介や、クイズなどの双方向のコミュニケーションを行うとしている。
■スタートトゥデイ <3092> 5,050円 +80 円 (+1.6%) 11:30現在
スタートトゥデイ<3092>が小動き。SMBC日興証券はリポートで、2015年末に立ち上がったフリマ事業や17年3月期の新規事業に絡むコスト増が計画されているものの、16年3月期第3四半期から取扱高の伸びが伸長したことや、16年3月期第2、第3四半期にプロモーション関連費用が強く伸びたことから17年3月期の特に上期は前年ハードルが低く、利益の伸長が高い可能性があると指摘。同社株は既に好パフォームしているものの、Eコマースセクター内で相対的に安心感があると解説している。投資評価は「2」(中立)継続、目標株価は4000円から4760円へ引き上げている。
■チヨダ <8185> 2,760円 +28 円 (+1.0%) 11:30現在
チヨダ<8185>が4日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比横ばいとなり、3月の同1.4%減から改善したことが好感されている。婦人靴の販売が伸び悩んだ一方、新商品の仕入れを積極的に行っているスニーカーや子ども靴が引き続き好調に推移したことが寄与した。なお、全店売上高は同10.5%減だった。
■大阪ガス <9532> 391.6円 +3 円 (+0.8%) 11:30現在
大阪ガス<9532>が反発。国内大手証券では、過去3カ月程度の間に株価は14%下落し、割高感が薄れたと指摘。株式市況が調整する中、ディフェンシブ性の強い同社株に対し弱気のスタンスを継続するのは困難との見方で、原調差益という一過性とは言え、円高が増益要因となる収益構造が円高による株式市況の下落局面で株価の下支えになる可能性があると解説。レーティングを「リデュース」から「ニュートラル」へ、目標株価を380円から420円に引き上げている。
●ストップ高銘柄
ぱど <4833> 363円 +80 円 (+28.3%) ストップ高 11:30現在
Hamee <3134> 1,511円 +300 円 (+24.8%) ストップ高 11:30現在
チエル <3933> 3,880円 +700 円 (+22.0%) ストップ高 11:30現在
ネクシィーズグループ <4346> 2,230円 +400 円 (+21.9%) ストップ高 11:30現在
GMOリサーチ <3695> 1,758円 +300 円 (+20.6%) ストップ高 11:30現在
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
アクセルマーク <3624> 3,030円 -700 円 (-18.8%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース