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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミクシィ、JT、ニトリHD、王将フード

ミクシィ <日足> 「株探」多機能チャートより
■カナモト <9678>  2,767円  +28 円 (+1.0%)  本日終値
 TIWでは、国内景況感が芳しくないなかで、大型補正予算、消費増税先送り、日銀の追加緩和などへの期待感などから、日本株は底堅い展開と指摘。今週は日米、中国の経済統計発表が相次ぐことなどからやや硬直的な展開を予想。割安感のある銘柄として、カナモト<9678>、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>、ユナイテッドアローズ<7606>、村田製作所<6981>、ヤフー<4689>を紹介している。

■ミクシィ <2121>  4,140円  +20 円 (+0.5%)  本日終値
 ミクシィ<2121>は3日続伸。「モンスターストライク」の北米におけるマーケティング活動を29日に開始したことを発表、これが刺激材料として働いている。一方、スマホゲームの課金クジである「ガチャ」について日本オンラインゲーム協会による課金上限額設定の思惑が同社株をはじめゲーム関連株に逆風材料となっていたが、足もとは売り方の買い戻しが先行し、反転基調にある。

■JT <2914>  4,771円  +22 円 (+0.5%)  本日終値
 JT<2914>が小幅続伸。UBS証券では、実質成長力に応じた1ケタ後半以上の配当成長が予想され、大手たばこ株の中では最も高い増配率と指摘。国内たばこは数年に1回の価格是正が見込まれ、デフレ懸念広がる中、たばこは中期的インフレ局面に突入するとの見方で、価格是正、買収効果、新興国への投資成果など、フルに反映していない成長余力があると解説。レーティング「バイ」と目標株価5300円を継続している。

■ニトリホールディングス <9843>  10,390円  +40 円 (+0.4%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続伸。大和証券はリポートで、為替のマイナス影響があったものの、好調な売り上げと原価対策等で16年2月期は2ケタ営業増益での着地となったと紹介。17年2月期のガイダンスは、前期比9.1%増収、営業利益は同証券想定の783億円を上回る同8.2%増の790億円と発表され、為替のマイナス影響を考慮すると積極的な計画であり、ポジティブな印象であると指摘。出店及び好調な既存店に加え、原価改善に対しての意思も示されていると解説している。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は1万1000円から1万1500円へ引き上げている。

■王将フードサービス <9936>  3,500円  -700 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率2位
 王将フードサービス<9936>がストップ安。29日の取引終了後、大東隆行前社長が狙撃された事件を受けて設定した第三者委員会の報告書で、同社が1993~2006年ごろにかけて、創業家の知人やその関係企業と不適切な取引を繰り返していたことが判明したと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。なお、現時点では、同社と反社会的勢力との関係は確認されなかったとしている。

■東邦チタニウム <5727>  837円  -93 円 (-10.0%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 東邦チタニウム<5727>が急落。国内大手証券では、同社は輸出比率が50%程度と高いため、ドル円1円の変動に対する為替感度が営業利益の3~5%程度と大きく、円高はネガティブと指摘。この悪影響はまだ十分には織り込まれていない可能性があるとの見方で、中東諸国の財政悪化により足元で海水淡水化プラントの建設の動きも鈍り、国内向けの需要が従来想定より厳しい状況になってきたと解説。レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を1400円から900円に引き下げている。

■住友精化 <4008>  562円  -59 円 (-9.5%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 29日、住友精化 <4008> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の78億円→61億円に21.8%下方修正。減益率が5.6%減→26.2%減に拡大する見通しとなったことが売り材料視された。吸水性樹脂の販売が伸び悩むうえ、原油相場の下落に伴い製品価格に下押し圧力がかかり、採算が悪化する。海外関係会社での外貨建て有利子負債にかかる為替評価損が増加することも利益を圧迫する。

■マニー <7730>  1,742円  -178 円 (-9.3%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 マニー<7730>が急落。29日の取引終了後、16年8月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の180億8500万円から165億4700万円(前期比19.6%増)へ、営業利益を49億3500万円から41億400万円(同1.8%減)へ、純利益を32億9500万円から26億7000万円(同8.9%減)へ下方修正したことが嫌気されている。海外市場向けサージカル関連製品が低調に推移しているほか、欧州・中東向けアイレス針関連製品が想定を下回ったこと、さらにデンタル関連製品の中国向け回復の遅れなどが響くとしており、主力3セグメントが想定を下回ることが要因という。なお、同時に上限を30万株(発行済み株数の0.91%)、または7億円とする自社株買いを発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。

■鉄建 <1815>  275円  -20 円 (-6.8%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 29日、鉄建 <1815> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→23億円に39.5%下方修正。従来の5.0%増益から一転して36.4%減益見通しとなったことが売り材料。手持工事が順調に進み、売上は想定を上回るものの、一部の大型工事で採算が悪化することが利益を圧迫する。同時に、期末一括配当を従来計画の1.5円→2円に増額修正したが買い材料視されなかった。

■味の素 <2802>  2,574円  -168 円 (-6.1%)  本日終値
 味の素<2802>が大幅続落。野村証券は、円高進展、リジンなど動物栄養の市況弱含みを反映させ、野村予想を下方修正したとのリポートをリリース。ただ、17年3月期の会社ガイダンスにリスクがあるものの、現地食文化に根差した海外食品の伸長、北米の冷凍食品での買収シナジーの創出など、中期的な利益成長性に魅力があろうと解説。レーティングは「バイ」を継続。目標株価は3500円から3200円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 はてな <3930>  2,536円  +500 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  1,743円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 カネミツ <7208>  919円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 メドピア <6095>  660円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 メディア工房 <3815>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  414円  -100 円 (-19.5%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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