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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アスクル、FPG、サントリBF、ピジョン

アスクル <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジェイエイシ <2124>  1,323円  +39 円 (+3.0%)  本日終値
 JAC Recruitment<2124>が大きく切り返し、昨年来高値を連日更新。外資系企業向けに強力なパイプを持ち、外資の日本での事業拡大ニーズを背景に、強みとする高額案件に特化した人材紹介事業が絶好調。同社は12月決算企業だが、今期に入って一段と需要を取り込み、1、2月の2カ月間で前年同期実績と比較して38%も売り上げを伸ばしている。案件の単価も上昇傾向にあり、「コンサルタント1人当たり月額成約金額は2012年末の150万円前後から15年末には196万円まで上昇している」(業界担当アナリスト)状況で、今の物色人気を裏打ちしている。

■アスクル <2678>  4,720円  +125 円 (+2.7%)  本日終値
 アスクル<2678>が反発。5日移動平均線を絡めた急勾配の戻り相場を継続している。オフィス事務用品の通販が好調で単価上昇効果も収益に反映、3月の月次売上高(単体ベース)は前年同月比12.8%増の259億5500万円と2ケタの伸長をみせるなど好調で今期に入り10カ月連続で前年比プラスを確保している。特に成長分野に位置付けるLOHACO(ロハコ)の伸びが顕著であり、足もとの好調な売り上げ推移が株高基調を後押ししている。

■サカタインクス <4633>  1,257円  +33 円 (+2.7%)  本日終値
 サカタインクス<4633>が3日続伸。印刷インキの大手で新聞や食品包装向けで高実績を持つ。特に食品包装向けインキは、所得水準の向上が食品の個別包装ニーズの高まりと連動することから経済成長著しいアジアを中心に高水準の需要を取り込むことに成功している。16年12月期業績は営業利益段階で98億円を見込んでいるが、保守的との見方が強く、市場では100億円を超えてくるとの見方が強い。国内証券が相次いで強気の投資判断をみせていることも株価上昇を支援している。

■トランス・コスモス <9715>  2,945円  +54 円 (+1.9%)  本日終値
 トランスコスモス<9715>が5日続伸。この日、韓国に営業拠点としてキョンギ支社(水原市)、テグ支社(大邱広域市)、テジョン支社(大田広域市)、クァンジュ支社(光州広域市)、プサン支社(釜山広域市)を開設し、あわせてソウル市内にオペレーション拠点のソウルシティセンターを新設すると発表しており、韓国事業の拡大を期待した買いが入っている。上記の拠点のうち、キョンギ、テグ、テジョン、プサンの各支社とソウルシティセンターはすでに営業を開始しており、クァンジュ支社は今夏オープンの予定。今回の拠点増設により、オペレーション拠点10カ所に加えて新たに営業拠点が5カ所増えたことになり、さらなる事業拡大が期待されている。

■FPG <7148>  1,352円  +19 円 (+1.4%)  本日終値
 29日、FPG <7148> が案件組成用の航空機を取得し、案件組成まで管理保有するウェアハウス業務を開始すると発表したことが買い材料視された。子会社FPG Amentumの航空機投資管理機能を活用する。ウェアハウス業務は同社グループが必要と判断した場合に一時的に航空機を取得・保有するもので、取得した航空機はオペレーティング・リース事業案件のリース物件に充当することを想定している。発表を受けて、オペレーティング・リースの案件組成の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■サントリBF <2587>  5,120円  +70 円 (+1.4%)  本日終値
 JPモルガン証券のビール・清涼飲料業界のリポートでは、株式市場はミックス改善と販促費削減効果に注目しているものの、問題はその継続性と指摘。ビール企業はキャッシュフローの作り方と使途、清涼飲料は梅雨明けのタイミングに注目して、投資アイデアとして、清涼飲料よりも構造的なトレーディングアップ傾向がより顕著なビールを選好。個別では、サントリー食品インターナショナル<2587>、アサヒグループホールディングス<2502>、キリンホールディングス<2503>の「オーバーウエート」を継続している。

■東鉄工業 <1835>  3,470円  +45 円 (+1.3%)  本日終値
 東鉄工業<1835>は反発。大和証券は29日付のリポートで、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」、目標株価を3900円と設定した。「中長期的な事業拡大」を評価している。同社は売上高の約8割をJR東日本<9020>から受注し、鉄道関連工事に高い専門性を有する総合建設会社。今後は東北、上越新幹線のレール更新工事や品川再開発など継続的な受注が見込まれる。

■シーズHD <4924>  2,388円  +30 円 (+1.3%)  本日終値
 シーズ・ホールディングス<4924>が続伸。29日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を2800円から2900円に引き上げた。エンリッチリフト等主力商品の売上回復と VC100、ラボラボなど10~20億円規模の商品成長や持ち株会社体制のもと、高収益のエステ事業の連結化による事業構造拡充と、物販事業の強化などのエクイティストーリーを想定。16年7月期は通期連結営業利益で会社側計画の81億円(前期76億8300万円)に対して従来予想の86億1000万円から81億1000万円へ、17年7月期は93億円から90億円へ引き下げているが、エステ事業が12カ月連結となることや高単価の化粧品に投資を集中し、顧客単価の高い優良顧客を重視する戦略から、安定増益の確度が高いと評価している。

■ピジョン <7956>  2,989円  +36 円 (+1.2%)  本日終値
 ピジョン<7956>が7日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、17年1月期会社計画について、中国事業と国内事業の上振れ余地があることから「保守的」と指摘。中国事業の現地通貨ベースの業績伸長、成長販路であるECへの取り組み強化、ベビーカーの新製品投入など、順調な業容拡大によって中期的成長の見方に変更はないとして、17年1月期は創業60周年のため、株主還元強化が期待できると解説。レーティング「オーバーウエート」を継続、目標株価は3900円から3600円に引き下げている。

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