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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~イエレン議長証言控え自律反発期待、ファナックが日経平均下支えか


10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:イエレン議長証言控え自律反発期待、ファナックが日経平均下支えか
■外資系証券の注文動向:差し引き570万株の売り越し
■前場の注目材料:ゼネコン4社の3Q最高益


■イエレン議長証言控え自律反発期待、ファナックが日経平均下支えか

10日の日本株市場は不安定ながらも自律反発が意識されそうだ。世界経済の先行きの不透明感に加え、低金利の影響で銀行の業績悪化などが懸念され、9日の米国市場ではNYダウは一時150ドル近く下げる局面もみられたが、引けにかけて下げ幅を縮めている。シカゴ日経225先物は一時15820円まで下げる場面もみられたが、清算値は大阪比55円高の16115円だった。

イエレンFRB議長の議会証言を控えており、米利上げペースが鈍るとの思惑等もあるため、これを見極めたいとする模様眺めムードが強まるだろう。また、祝日を挟むこともあり、積極的な商いは手控えられる可能性がある一方で、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されやすいとみられる。

また、ファナック<6954>は、6年半ぶり自社株買いを発表しており、日経平均を下支えしてくる可能性がある。その他、決算が本格化する中、上方修正を発表する中小型株が目立ってきており、こういった企業に短期筋の値幅取り狙いの資金が集中する日替わり物色が続きそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き570万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り2130万株、買い1560万株、差し引き570万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月3日(水):1670万株の売り越し
2月4日(木):1100万株の売り越し
2月5日(金):200万株の売り越し
2月8日(月):1010万株の売り越し
2月9日(火):1150万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油(27.94、-1.75)、NYダウ(16014.38、-12.67)
・中国で初のジカ熱感染確認
・訪日需要、都内ホテルほぼ満室
・ゼネコン4社(大成建<1801>、大林組<1802>、清水建<1803>、鹿島<1812>)の3Q最高益


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月国内企業物価指数(前年比予想:-2.8%、12月:-3.4%)

<海外>
・中国休場(春節、8日-13日)
・香港休場(旧正月、8日-10日)

《SY》

 提供:フィスコ

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