【市況】【今週の早わかり株式市況】 3週ぶりに反落、週末に欧州株安を機に先物主導で売り膨らむ

　今週の株式市場は、前週末に日経平均が一時2万円の大台を回復した後に達成感から利益確定売りに押された流れが続き、小幅に続落してスタート。
　その後も相場に対する強弱感が対立する中、売り買いが交錯し狭いレンジでの値動きとなり、方向感の乏しい展開が続いた。
　週末は前日の欧州株安が嫌気されたうえ、対ドルの円高も重しとなり売り優勢となる中、後場に先物に売りがでたのを機に下げ足が加速し大幅に反落した。

　日経平均は、前週比254円(1.28％)安の1万9652円と3週ぶりに反落して取引を終えた。週間の振れ幅は337円と前週の764円から大幅に縮小した。


　来週は23日から決算発表が本格化することから様子見ムードが強まり、方向感の乏しい展開が想定される。今週後半に動意付いた銀行株の動向に注目したい。

◆マーケット・トレンド（4月13日～4月17日）

【↓】 4月13日(月)―― 小幅続落、目標達成感で利益確定売り
　日経平均 19905.46( -2.17)　　売買高17億0247万株　売買代金 2兆1398億円

【↑】 4月14日(火)―― 3日ぶりに小反発、利益確定売りが重石に
　日経平均 19908.68( +3.22)　　売買高17億3332万株　売買代金 2兆0111億円

【↓】 4月15日(水)―― 利食い売りで小反落、5日ぶりに1万9900円下回る
　日経平均 19869.76( -38.92)　　売買高19億5281万株　売買代金 2兆3229億円

【↑】 4月16日(木)―― 小反発、場中の円高一服でプラス圏に浮上
　日経平均 19885.77( +16.01)　　売買高25億4007万株　売買代金 2兆8158億円

【↓】 4月17日(金)―― 欧州懸念・円高で大幅反落、2週間ぶり安値
　日経平均 19652.88( -232.89)　　売買高26億8328万株　売買代金 2兆9720億円

◆セクター・トレンド（4月13日～4月17日）

(１)原油価格回復で国際石開帝石 <1605> 、ＪＸ <5020> など石油関連株は大幅続伸
(２)三菱ＵＦＪ <8306> などメガバンク、横浜銀 <8332> など地銀株はともに買われた
(３)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄といった素材株の一角は堅調
(４)ドル安でファナック <6954> など電機、ＨＯＹＡ <7741> など精密機器といった輸出株はさえない
(５)前週まで人気の明治ＨＤ <2269> など食品、ファストリ <9983> など小売りといった消費関連株は反落

株探ニュース