クボテックがストップ高買い気配、超電導フライホイール蓄電システムを試運転

　クボテック <7709> がストップ高買い気配。15日、鉄道総研が同社、古河電 <5801> などと次世代大容量蓄電システムとして、開発を進めてきた世界最大級の超電導フライホイール蓄電システムの実証機が完成し、試運転を開始したと発表したことが買い材料。

　フライホイール蓄電システムは、装置の内部にある大型の円盤を回転させることで電力を運動エネルギーとして貯蔵し、必要に応じて回転力を再び電力に変換するシステム。劣化のない「蓄電池」として用途は幅広く、再生可能エネルギー発電との組み合わせや電気鉄道の回生失効対策などにも応用が可能。

　今回完成した実証機は出力300kW、蓄電容量100kW。フライホイールを非接触で浮上させるため、大型のフライホイールを使用しても損失が少なく、長期間の安定した運用が可能な実効性の高いシステムとされる。

　発表を受けて、同システム向けに世界最大級(外径2メートル)のCFRP製フライホイールを開発した同社に実用化による収益貢献に期待する買いが殺到した。

　株価は80円ストップ高の410円買い気配。

　株探ニュース