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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6633 C&Gシステムズ

東証S
308円
前日比
0
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.2 0.95 3.25 14.88
時価総額 30.2億円
比較される銘柄
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クボテック, 
MUTOH
決算発表予定日

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C&Gシステムズ Research Memo(7):日系企業に加え、パートナー連携でローカル企業への販売を進める


■今後の展望

b)海外市場:成長する海外CAD/CAM市場の取り込み
国内市場のシェア拡大を狙う一方で、C&Gシステムズ<6633>が成長継続のため次に狙うのは当然、海外市場である。同社は主に以下の3つの戦略でこれを達成していくと述べている。

●日系企業への販売
国内市場で主要顧客であった日系メーカーの海外法人や関連会社に対しては、国内と同様な販売方法で保守やサポートサービスなどを提供する。すなわち、国内と同様のハイエンドの製品・サービス・保守を提供することによって、海外へ水平展開して顧客を取り込んでいく計画だ。

●ローカル企業への対応
さらにローカル企業を取り込んでいくことも今後の成長には欠かせない。ただし、同社の現行商品については、規格と価格面で、ローカル企業の水準との間に乖離が見られるため、ローカル企業向けについては、国内市場のような保守やバージョンアップ等の付随サービスを付けずに製品のみを売り切る方針にしている。また販売についても、このようなローカル向けの製品は同社の直接販売ではなく、パートナー経由での販売を進めていく方針だ。

●海外企業との提携・OEM
同社の海外戦略として次に重要なのが、海外企業との提携やOEM供給だ。国内の金型用CAD/CAM市場ではトップクラスの同社だが、海外市場ではまだまだ認知度・知名度も低く、単独で世界市場を開拓していくのは容易ではない。そのためには、海外企業との提携や得意製品のOEM供給などの戦略も必要である。同社では既にこの戦略を進めつつあり、その成果の1つとして世界でもトップクラスのライセンス数を誇る総合CAD/CAMメーカーである米国DSソリッドワークス社(以下、SW社)から「GoldProduct(ゴールド製品)」の認定を受けた。

(SW社のゴールド製品認定)
SW社は世界トップクラスの3次元CADソフトメーカーであるが、同社は2011年からこのSW社製品に適応した金型の3次元設計・製造に特化した「CGシリーズ」を販売してきた。このSW社適応の「CGシリーズ」のうち、3次元プレス金型設計用CAD「CG PressDesign」が、2014年2月にSW社から最終適合レベルである「GoldProduct」として認定された。言わば3次元プレス金型設計用のCAD/CAM製品としてSW社の「お墨付き」を得たことになるが、これは日本で初めてである。

さらにその後、金型・部品加工用CAMソフトウェア「CG CAM-TOOL」が2014年12月に、3次元モールド金型設計用ソフトウェア「CG MoldDesign」が2015年6月にSW社から「GoldProduct」として認定された。これにより同社は、プレス金型用、金型・部品加工用、モールド加工用の3分野でSW社から「GoldProduct」認定されたことになり、これは世界初である。

この認定によって同社製品のSW社製品との親和性が証明され、SW社ユーザーからの信頼度が向上するだけでなく、同社自身の知名度も世界市場において浸透していくことが期待できそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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