6633 C&Gシステムズ JQ 15:00
406円
前日比
+3 (+0.74%)
比較される銘柄: アンドール図研クボテック
業績: 今期予想
電気機器
単位 100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.4 1.83 2.46 94.96

銘柄ニュース

戻る
2016年03月14日16時21分

C&Gシステムズ Research Memo(6):機能アップされた主力製品、新規顧客開拓および保守契約率の向上を狙う


■今後の展望

C&Gシステムズ<6633>の業績(営業利益)はリーマン・ショックにより急速に悪化し、2009年には大幅な赤字を計上した。その後、合併により2010年に現在のC&Gシステムズが誕生し、業績は回復に向かい2014年12月期にようやくリーマン・ショック前の水準まで戻った。この状況において同社は、「2010年から2014年までの5年間は『回復過程』であったが、既に利益水準はリーマン・ショック前に戻り、内部留保も蓄積されてきた。したがって今後は、『成長の過程』に入っていく。それに伴い、株主への還元(後述)、従業員への還元(賞与等)、顧客への還元(保守サポート内容の品質向上)を実行していく」と述べている。さらに下記に述べるような戦略により、業績の更なる上伸を図っていく計画だ。

同社は中長期の数値目標として、「2015年から2020年の売上高年平均成長率5%」、「2020年経常利益率20%以上」、「2020年のROE15%以上」をWeb上の決算説明の中で謳っている。

また、この目標を達成するための事業方針として以下の3つの方針(戦略)を掲げている。

a)既存の基幹収益源(国内CAD/CAM事業)の維持・拡張
b)成長する海外CAD/CAM市場の取り込み
c)次代収益源との育成:SI事業及び3Dプリンタ関連を含む新規事業

a)国内市場:既存の基幹収益源の維持・拡張
国内の金型市場においてはこれまで、主なユーザーである自動車・電機など多くの製造業各社に追随して海外進出する金型メーカーが増加していたが、円安継続及び中国の景気減速、韓国の市況悪化等により、同エリアから撤退し日本に生産拠点を戻す企業、東南アジアへ進出先を切り替える企業が後を絶たない。これにより2000年には約12,000事業所あった国内の金型事業所数は、2012年には8,000事業所まで減少したが、2012年を底に、再び増加の兆しを見せている。このような国内市場において同社は、高精度・高品質な日本の金型製造に対応したCAD/CAMシステムの技術力・保守サービス力を活かし、現在20%程度である市場シェアをアップすることによって売上高を伸ばしていく計画であり、これを達成するために以下の施策を実行していく方針だ。

● 既存製品に対してはリニューアル製品の投入により他社製品の置き換え需要を取り込む。現在、この他社システムからの入替え(新規販売率)はシステム販売全体の約26%となっているが、今後はさらにこの数字を高めていくことで、既存製品の拡販を図る。

● 現在、90%前後となっている保守更新率を今後も堅持し、既存顧客との関係をより親密にすると同時に収益基盤を一段と安定させる。

●主力製品の機能強化を図り、多様化する顧客ニーズへ対応する。

以上のような戦略に沿って、主力製品の1つである金型5軸加工マシニングセンターに対応した「CAM-TOOL」の最新バージョンを2015年5月にリリースした。効率的な荒取り加工、加工時間の短縮、同時5軸編集など約50項目の機能を強化した最新製品となっている。さらにもう1つの主力製品である金型向け2次元・3次元融合型のCAD/CAMシステム「EXCESS-HYBRID」を8年ぶりに大規模リニューアルし「EXCESS-HYBRID II」として2015年12月に市場投入した。定期的なバージョンアップと異なり、約140項目の機能を強化した大幅リニューアルであり、新製品に近い位置づけとなっている。

このように大幅に機能アップされた新製品を、既存顧客に対しては保守契約料の範囲内で提供しており、これにより顧客ニーズを満たすと同時に新規顧客の取り込み、保守契約の継続を図る考えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

【関連記事・情報】

日経平均