メドレックス Research Memo(6):上市後は適用外処方での需要が期待される
■メドレックス<4586>の開発パイプラインの動向
(3) MRX-5LBT(リドカインテープ剤)
「MRX-5LBT」は局所麻酔薬であるリドカインにILTSR技術を用いて経皮製剤化した製品となる。帯状疱疹後の神経疼痛治療薬である「LidodermR」と同様の特性を示すだけでなく、使用時の利便性・安全性向上が期待される。既に米国での特許も取得済みで、2016年2月にFDAに臨床試験の許可申請を提出している。2016年中には臨床試験を開始し、2?3年内の承認申請を目指している。
帯状疱疹後の神経疼痛治療薬については対象患者数が少ないため、年間の需要も数億円程度と小さいが、「LidodermR」の年商はピーク時で1,200億円規模と大きい。その多くが適用外処方で軽・中度の消炎鎮痛剤として用いられているためだ。「MRX-5LBT」は「LidodermR」と同様の特性を示すことから、上市後は適用外処方での需要が期待できることになる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ