ガンホー・オンライン・エンターテイメント---スマホゲームで急成長、今後は海外を開拓
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>はソフトバンクグループ傘下のスマホゲームを軸とするオンラインゲームの企画・開発・運営会社である。昨年9月に上場市場をジャスダックから東証1部に変更した。2012年に配信を始めたスマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」の大ヒットで急成長。同タイトルは累計ダウンロード数が昨年11月に3900万回を突破し、今では収益の柱になっている。ただ、国内のスマホゲーム市場が飽和してきたことなどから、成長持続に向けて海外展開を加速中。既に「パズル&ドラゴンズ」を軸に米国やカナダ、韓国、台湾、香港、欧州などに進出済み。昨年12月には台湾の現地企業と合弁会社を設立し、台湾をはじめ香港やマカオなどで一層の拡大を図る方針だ。
10月29日に発表した第3四半期累計決算は売上高が前年同期比10.2%減の1192.19億円、営業利益が同19.9%減の588.58億円で着地した。「パズル&ドラゴンズ」は発売から3年半が経過したこともあり、同タイトルから得られる収益は横ばい。テレビCMなどの広告宣伝費の増加も利益を圧迫した。同社は今期の業績見通しを開示していないが、前期は第3四半期までの業績推移から4期ぶりの営業減益になりそうだ。しかし、今期は国内版「パズル&ドラゴンズ」が横ばいでも、それ以外のタイトルが伸張する見通し。また、国内ではスマホ向けとプレイステーション4向けの新作ゲームなどを投入。海外では中国版「パズル&ドラゴンズ」をリリースして中国市場に参入する予定だ。
《SF》
提供:フィスコ