デジアーツ Research Memo(7):自己資本比率は70%以上を維持
■デジタルアーツ<2326>の業績動向
(3)財務状態
2016年3月期末における総資産は前期末に比べ384百万円増加し6,133百万円となった。内訳を見ると、流動資産が事業拡大に伴う現金及び預金や売掛金の増加などにより前期末に比べ184百万円増加した。加えて固定資産が無形固定資産、投資有価証券の増加などにより同199百万円増加した。
負債は、主に未経過保守売上による前受金の増加や、未払法人税等の増加などから前期末比40百万円増加し1,491百万円となった。純資産は前期末に比べ344百万円増加し4,642百万円となった。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加による。
キャッシュ・フローの状況について見ると、2016年3月期末の現金及び現金同等物は前期末比369百万円増加し2,443百万円となった。営業キャッシュ・フローは税金等調整前当期純利益998百万円、減価償却費503百万円の計上などにより1,027百万円の収入となった。投資キャッシュ・フローは無形固定資産の取得515百万円、投資有価証券の購入104百万円などにより441百万円の支出となった。また、財務キャッシュ・フローも配当金の支払221百万円などにより187百万円の支出となった。
経営指標を見ると、健全性を表す自己資本比率は業績拡大に伴い74.7%へ上昇したほか、流動比率も294.4%へ上昇し、高い水準を維持。一方、収益性を表すROE、営業利益率は先行投資の影響によりそれぞれ若干低下したものの、高い水準を維持しており問題はない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
《HN》
提供:フィスコ