貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6902 デンソー

東証P
2,137.5円
前日比
-12.0
-0.56%
PTS
2,138.9円
22:27 12/24
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.6 1.16 2.99 7.93
時価総額 62,222億円

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シキノハイテック:NEUTRAL継続【今村証券アナリストレポート】

担当 織田真由美

●シキノハイテック<6614>[東証S]
レーティング:NEUTRAL(2025/6/26)→ NEUTRAL

◆半導体やカメラモジュールの設計・開発が主体。アナログ設計技術に強み
◆車載向け半導体低迷を受けて、業績伸び悩み
◆海外事業に注力

【タイトル】
出所:シキノハイテック、ブルームバーグ、今村証券

◆会社概要…半導体検査装置関連や半導体などの回路設計が主体

 半導体信頼性試験装置(バーンイン装置)などの製造を行う電子システム事業、半導体などの回路設計を行うマイクロエレクトロニクス事業、製品開発事業の3つの事業で構成。アナログ設計技術が高いことが強み。売上の半分程度が車載向けで、販売先別ではデンソー <6902> [東証P]やソニーグループ <6758> [東証P]、ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]向けで3割近くを占める。

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注)バーンイン:半導体の初期不良を除去する選別方法の一種。

◆業績:車載向け低迷

 2026年3月期第2四半期業績は小幅な増収・営業赤字。国内半導体市場が低迷する中(資料2参照)、売上高が期初計画を下回った。増収幅が小幅にとどまったことで労務費などのコスト増加を吸収しきれず、営業赤字に陥った。

 業績伸び悩みの要因は車載向けの落ち込みだ。自動車市況の不透明感を背景に車載向け半導体検査装置(バーンイン装置)の需要が大幅に減少したほか、半導体検査で使用される商材のバーンインボードも低迷する。米関税政策の影響もみられ、前期下期に持ち直したかに見えた需要は先送り機運が強まった。会社は新しい通信規格などに対応する新技術や非車載向けの計測装置の開発、産業機器カメラの技術を活用した介護向け製品、海外事業などに注力するものの、車載向けの落ち込みが足を引っ張る。

 上期業績が想定を下回ったことで、通期業績予想には下方修正リスクが高まる。今村証券では今期および来期の業績予想について6月時点の予想を減額修正し、今期については売上高67億円、営業損益0を予想し、来期については売上高70億円、営業利益1億円、EPS16円を予想する。半導体市場の拡大を背景に業績回復を期待したいところだが、自動車市況の先行き不透明感が強いことで、増収幅は5%程度にとどまると考える。

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◆海外市場に注力

 注力するのはグローバル展開だ。データセンター投資が勢いを増す中で、世界の半導体市場は2025年に前年比22%増の7722億ドル、2026年に同26%増の9754億ドルと急拡大が見込まれる。急拡大する市場の需要を取り込むべく、会社は今年に入ってから米Computer Aided Software Technologies, Inc.(CAST社)、半導体検査用基板設計などを行う台湾AGNEZ TECH INC.、カメラソリューションを提供するインドのe-con Systems、独商社のINELTEK GmbHとの提携を相次いで発表した。取り組みは緒についたばかりで、業績寄与には時間がかかるとみられるものの、今後の展開に期待したい。

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◆投資判断

 業績が低迷する中、株価は下落基調が続く。投資には需要回復時期を見極める必要があると考え、投資判断は「NEUTRAL」を継続する。


【レーティングの定義】
OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。
NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。
UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。
トータルリターン:株価変動率+配当利回り
目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。


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