利益成長【青天井】銘柄リスト〔第2弾〕30社選出 <成長株特集>
本特集では、10日に配信した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕 24社選出」に続き、“青天井”銘柄リストの第2弾をお届けします。今回は「第1弾」配信後の11月8日から14日の期間に発表された決算の中から、7-9月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年7-9月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している30社を選び出し、7-9月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、調剤薬局向けシステム大手のイーエムシステムズ <4820> [東証P]。24年7-9月期(第3四半期)は医療DXの普及を背景に、チェーン薬局を中心に電子処方箋と関連オプションソフトの導入設置が加速したほか、これまで実施したM&Aでグループ入りした企業の業績貢献も寄与し、経常利益は21.7億円と過去最高益を2.0倍も上回って着地。業績好調に伴い、24年12月期通期の同利益を7期ぶり最高益見通しに上方修正するとともに、配当も従来計画の16円→29円(前期は14円)に大幅増額修正した。発表翌日15日の株価はストップ高に買われている。
2位のアスコット <3264> [東証S]は主力の自社開発不動産やバリューアップ不動産の売却が想定以上に順調に進んだうえ、物件の売却益も膨らみ、7-9月期(第4四半期)の経常利益は前年同期比7.7倍の30.9億円と実に65四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。続く25年9月期の同利益は前期比21.9%増の54億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
3位のTREホールディングス <9247> [東証P]は、建設系廃棄物処理・再資源化事業を中核とする子会社のタケエイで能登半島地震に伴う災害廃棄物の処理支援事業が大きく伸び、7-9月期(第2四半期)は売上高277億円(前年同期比23.9%増)、経常利益24.5億円(同2.3倍)といずれも過去最高を更新した。決算発表前の10月15日には25年3月期通期の経常利益予想を大幅上方修正しており、これを受けて株価は同月21日に約2年4ヵ月ぶりの高値をつける場面があった。
4位にリスト入りしたネットプロテクションズホールディングス <7383> [東証P]の7-9月期(第2四半期)は、後払い決済サービス「NP後払い」で7月に加算を開始した延滞事務手数料の徴収が進んだことに加え、未払いコントロールや請求業務の改善による原価抑制も利益拡大につながった。好調な業績を踏まえ、25年3月期通期の税引き前利益を大幅に上方修正し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。発表翌日15日の株価はストップ高と急騰し、約1年半ぶりの高値圏に急浮上している。
5位のNCD <4783> [東証S]はIT関連事業で保険会社向けのシステム開発案件を中心に業務領域が拡大したうえ、パーキングシステム事業も駐輪場の料金改定などによって利用料収入が好調に推移し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は過去最高だった前年同期を41.4%上回る大きな伸びを示した。併せて、25年3月期通期の業績見通しと配当予想を上方修正したことも好感され、株価は12日に約9年1ヵ月ぶりの高値2187円まで上値を伸ばしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 7-9月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4820> EMシステム 101 2175 1084 24.4 4501 3618 22.4
<3264> アスコット 66.0 3097 1866 21.9 5400 4431 8.2
<9247> TREHD 62.5 4270 2628 49.0 11600 7787 11.9
<7383> ネットプロ 52.1 575 378 83.7 1604 873 41.4 *
<4783> NCD 41.4 918 649 26.2 2700 2140 9.5
<9338> インフォR 33.2 493 370 139.3 1515 633 32.4
<3660> アイスタイル 32.8 839 632 11.8 2400 2147 21.9
<4180> Appier 31.9 836 634 88.4 2003 1063 81.5 *
<7550> ゼンショHD 29.7 22080 17023 20.8 61500 50913 34.7
<7317> 松屋R&D 27.3 611 480 37.7 1800 1307 11.0
<8114> デサント 26.7 5690 4490 8.1 17000 15729 26.2
<3300> アンビDX 25.8 1510 1200 23.7 3101 2507 6.1
<4071> PAコンサル 25.7 1431 1138 23.3 5600 4540 17.9
<3496> アズーム 25.3 574 458 36.3 2490 1827 27.0
<3452> ビーロット 25.1 3104 2481 2.3 5060 4945 7.6
<3661> エムアップ 24.5 1098 882 36.0 3900 2867 26.7
<2986> LAホールデ 24.1 3209 2585 7.3 5300 4941 8.8
<6638> ミマキエンジ 21.4 2369 1952 53.6 7500 4882 7.9
<2585> Lドリンク 20.6 1809 1500 22.7 5650 4606 31.9
<8050> セイコーG 20.6 7418 6152 13.3 18000 15894 14.9
<7481> 尾家産 18.2 1063 899 7.5 3510 3265 6.8
<6194> アトラエ 16.1 542 467 33.6 2061 1543 13.8
<3939> カナミックN 14.7 421 367 10.6 1600 1447 20.9
<4809> パラカ 14.7 835 728 4.5 2900 2776 8.9
<4168> ヤプリ 13.7 208 183 112.6 540 254 15.0
<5139> オープンW 13.3 453 400 17.1 1000 854 20.7
<2932> STIFHD 13.1 883 781 28.8 3000 2330 15.1
<9467> アルファP 13.0 836 740 3.9 2520 2426 14.8
<7059> コプロHD 12.9 825 731 22.7 2714 2211 17.9
<5253> カバー 11.0 2384 2147 29.8 7300 5623 30.4
※ 2023年9月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。7-9月期の経常利益が1億円未満の銘柄は除いた。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年7-9月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している30社を選び出し、7-9月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、調剤薬局向けシステム大手のイーエムシステムズ <4820> [東証P]。24年7-9月期(第3四半期)は医療DXの普及を背景に、チェーン薬局を中心に電子処方箋と関連オプションソフトの導入設置が加速したほか、これまで実施したM&Aでグループ入りした企業の業績貢献も寄与し、経常利益は21.7億円と過去最高益を2.0倍も上回って着地。業績好調に伴い、24年12月期通期の同利益を7期ぶり最高益見通しに上方修正するとともに、配当も従来計画の16円→29円(前期は14円)に大幅増額修正した。発表翌日15日の株価はストップ高に買われている。
2位のアスコット <3264> [東証S]は主力の自社開発不動産やバリューアップ不動産の売却が想定以上に順調に進んだうえ、物件の売却益も膨らみ、7-9月期(第4四半期)の経常利益は前年同期比7.7倍の30.9億円と実に65四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。続く25年9月期の同利益は前期比21.9%増の54億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
3位のTREホールディングス <9247> [東証P]は、建設系廃棄物処理・再資源化事業を中核とする子会社のタケエイで能登半島地震に伴う災害廃棄物の処理支援事業が大きく伸び、7-9月期(第2四半期)は売上高277億円(前年同期比23.9%増)、経常利益24.5億円(同2.3倍)といずれも過去最高を更新した。決算発表前の10月15日には25年3月期通期の経常利益予想を大幅上方修正しており、これを受けて株価は同月21日に約2年4ヵ月ぶりの高値をつける場面があった。
4位にリスト入りしたネットプロテクションズホールディングス <7383> [東証P]の7-9月期(第2四半期)は、後払い決済サービス「NP後払い」で7月に加算を開始した延滞事務手数料の徴収が進んだことに加え、未払いコントロールや請求業務の改善による原価抑制も利益拡大につながった。好調な業績を踏まえ、25年3月期通期の税引き前利益を大幅に上方修正し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。発表翌日15日の株価はストップ高と急騰し、約1年半ぶりの高値圏に急浮上している。
5位のNCD <4783> [東証S]はIT関連事業で保険会社向けのシステム開発案件を中心に業務領域が拡大したうえ、パーキングシステム事業も駐輪場の料金改定などによって利用料収入が好調に推移し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は過去最高だった前年同期を41.4%上回る大きな伸びを示した。併せて、25年3月期通期の業績見通しと配当予想を上方修正したことも好感され、株価は12日に約9年1ヵ月ぶりの高値2187円まで上値を伸ばしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 7-9月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4820> EMシステム 101 2175 1084 24.4 4501 3618 22.4
<3264> アスコット 66.0 3097 1866 21.9 5400 4431 8.2
<9247> TREHD 62.5 4270 2628 49.0 11600 7787 11.9
<7383> ネットプロ 52.1 575 378 83.7 1604 873 41.4 *
<4783> NCD 41.4 918 649 26.2 2700 2140 9.5
<9338> インフォR 33.2 493 370 139.3 1515 633 32.4
<3660> アイスタイル 32.8 839 632 11.8 2400 2147 21.9
<4180> Appier 31.9 836 634 88.4 2003 1063 81.5 *
<7550> ゼンショHD 29.7 22080 17023 20.8 61500 50913 34.7
<7317> 松屋R&D 27.3 611 480 37.7 1800 1307 11.0
<8114> デサント 26.7 5690 4490 8.1 17000 15729 26.2
<3300> アンビDX 25.8 1510 1200 23.7 3101 2507 6.1
<4071> PAコンサル 25.7 1431 1138 23.3 5600 4540 17.9
<3496> アズーム 25.3 574 458 36.3 2490 1827 27.0
<3452> ビーロット 25.1 3104 2481 2.3 5060 4945 7.6
<3661> エムアップ 24.5 1098 882 36.0 3900 2867 26.7
<2986> LAホールデ 24.1 3209 2585 7.3 5300 4941 8.8
<6638> ミマキエンジ 21.4 2369 1952 53.6 7500 4882 7.9
<2585> Lドリンク 20.6 1809 1500 22.7 5650 4606 31.9
<8050> セイコーG 20.6 7418 6152 13.3 18000 15894 14.9
<7481> 尾家産 18.2 1063 899 7.5 3510 3265 6.8
<6194> アトラエ 16.1 542 467 33.6 2061 1543 13.8
<3939> カナミックN 14.7 421 367 10.6 1600 1447 20.9
<4809> パラカ 14.7 835 728 4.5 2900 2776 8.9
<4168> ヤプリ 13.7 208 183 112.6 540 254 15.0
<5139> オープンW 13.3 453 400 17.1 1000 854 20.7
<2932> STIFHD 13.1 883 781 28.8 3000 2330 15.1
<9467> アルファP 13.0 836 740 3.9 2520 2426 14.8
<7059> コプロHD 12.9 825 731 22.7 2714 2211 17.9
<5253> カバー 11.0 2384 2147 29.8 7300 5623 30.4
※ 2023年9月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。7-9月期の経常利益が1億円未満の銘柄は除いた。
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