キャスター---AI技術をリモートアシスタントサービスに活用
キャスター<9331>は11日、「CASTER BIZ assistant」に依頼されるEC(電子商取引)関連業務にアノテーション(*)を活用し、業務の効率化と品質向上に向けた取り組みを推進していく。
同社は、2024年6月にグラムスを完全子会社化した。グラムスはEC分野のAI開発においてアノテーションを行っており、各種大規模言語モデル(LLM)を用いて技術の検証を行っている。グラムスが同社グループに入ったことにより、同社はグラムスから技術共有を受け、リモートアシスタントサービス「CASTER BIZ assistant」で依頼されるEC関連業務にアノテーションによる継続的な精度向上を前提としたAI技術を取り入れることが可能となった。 これにより、迅速な作業完了とコスト効率の改善を行い、顧客満足度の向上を目指していく。
また、グラムスでは、AIモデルの設計・構築・ゼロからオーダーメイド開発するスクラッチ開発や実装、アノテーションツールのスクラッチ開発をワンストップで行っている。今後、同社はグラムスの技術を活用し、EC以外のさまざまな業界から請け負う業務にもアノテーションを用いて、「CASTER BIZ assistant」のさらなるサービス拡充を図っていく予定である。
*:アノテーションとは、機械学習のための教師データ作成の際にテキストや音声、画像などのデータにタグやメタタグと呼ばれる情報を付与する作業のことです。
※教師データとは、入力に対する正しい出力について記載した正解データのことです。AIシステムの学習方法の1つである「教師あり学習」を行う際に利用されます。AIの「教師あり学習」は、入力に対し正しい出力を返せるように学習させるアルゴリズムです。
《SO》
提供:フィスコ